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福島県広野町、シティプロモーションムービー「日本一美しい日の出の町」を公開

福島県の浜通り南部に位置する広野町は3月22日、シティプロモーションムービー「日本一美しい日の出の町 福島県・広野町」を同町公式YouTubeチャンネルで公開した。

広野町は、温暖な気候で寒暖差が少ないことから「東北に春を告げるまち」をキャッチフレーズとしている。移住と定住を推進するため「海から昇る日の出の美しさ」に着目し、町の文化と気象データから「日本一美しい日の出の町」を宣言する動画が制作された。撮影は、一般の人でも日の出の時刻に見学できる「みかんの丘」「ひろの防災緑地」「奥州日之出の松」などで行われた。

広野町と太陽の関係

広野町には太陽にまつわる文化があり、『安寿と厨子王』伝説に由来する「奥州日之出の松」は町の名所となっている。日の出を背景にした際の美しさと曲がり松の優美さから、日本三名松のひとつに数えられていたという。現在は姥嶽蛇王(うばたけじゃおう)神社の境内で「奥州日之出の松」の子孫が28本育てられている。
また、広野町の情景を作詞した童謡「とんぼのめがね」の歌詞にも“おてんとうさま”が登場する。

気象データ(エアロゾル、快晴日数)を調査

「日本一美しい日の出の町」を宣言するため、気象データからも独自に調査が行われた。太平洋に面した約300市区町村の中から、広野町と同様の3つの条件(①町の東側に海がある、②町の中心部から日の出が見える、③年間を通して日の出が見える)を満たす北海道大樹町、千葉県銚子市、静岡県伊東市、和歌山県那智勝浦町、高知県黒潮町、宮崎県日向市の6地点を独自に選出。データの比較は、気象予報士 河津真人さんが協力している。

「エアロゾル光学的厚さ」の観測データから、空気中のほこりや花粉、PM2.5などが少ない地点を調査。2位にランクインした広野町は、見通しの良い澄んだ空と判定できるという。

ひまわり8号の観測データ「エアロゾル光学的厚さ」(2016年1月~2021年12月)

さらに、日の出の時刻、太陽が昇る方角にある雲の割合をアメダス地点ごとに調査。雲の割合が2割未満の場合は快晴と判定でき、広野町は快晴日数ランキングで1位を獲得した。結果、広野町が日の出を見られる確率が最も高いと評価された。

快晴日数の割合(2020年1月~2022年12月)
「日本一美しい日の出の町 福島県広野町」シティプロモーションムービー – YouTube
福島優果