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CIPA、2022年デジタルカメラ統計を発表…出荷金額が2019年超に回復
ミラーレスカメラ出荷金額も過去最高に
2023年2月2日 10:03
世界全体のデジタルカメラ出荷金額、2019年を上回る水準に
2022年の年間デジタルカメラ総出荷台数は801万1,598台、金額は6,812億3,264万3,000円を記録した。前年比では台数が95.8%と減少したものの、金額では139.3%と伸長する結果を残した。
出荷金額においては2017年(7,928億1,749万1,000円)から2020年(4,201億3,770万6,000円)にかけて落ち込んだが、2021年・2022年は回復傾向が続いた。結果、2022年は2019年の5,871億4,300万2,000円を超えて2018年の7,291億4,442万5,000円に迫る水準となった。
なお、出荷台数は依然として減少傾向が続いている。金額で上回った2018年の1,521万6,957台と比較しても大きく引き離されている。
カメラ区分ではとくにミラーレスカメラが好調を見せており、2012年に同統計にノンレフレックス(CIPAにおける当時のミラーレスカメラの呼称)の区分が登場して以降で最高の水準となった。区分名がミラーレスカメラに変更された2019年の金額2,823億6,984万円がこれまでの最高額だったが、それと比較しても約185%程の成長となっている。
区分 | 実績 | 前年比 |
---|---|---|
デジタルカメラ合計 | 8,011,598台 | 95.8% |
681,232,643千円 | 139.3% | |
レンズ一体型 | 2,084,865台 | 69.2% |
70,004,755千円 | 97.1% | |
一眼レフ | 1,853,222台 | 82.7% |
86,776,296千円 | 95.2% | |
ミラーレス | 4,073,511台 | 131.1% |
523,451,592千円 | 161.3% |
ミラーレスカメラの好調、世界各地域で
日本国内向け市場における年間デジタルカメラ総出荷台数は92万9,326台、金額は603億9,924万2,000円だった。世界全体の動きと同様に、台数においては前年から80.4%と減少したが、金額では129.8%と伸長した。
出荷金額は、世界全体でも最低水準だった2020年の488億5,860万2,000円から回復を続けている。なお、世界全体の水準では上回った2019年の759億2,853万1,000円には及ばなかった。
区分 | 実績 | 前年比 |
---|---|---|
デジタルカメラ合計 | 929,326台 | 80.4% |
60,399,242千円 | 129.8% | |
レンズ一体型 | 457,817台 | 59.5% |
11,092,508千円 | 78.9% | |
一眼レフ | 71,231台 | 86.8% |
3,773,445千円 | 82.4% | |
ミラーレス | 400,278台 | 131.9% |
45,533,289千円 | 163.3% |
国外向け市場(日本以外)の年間デジタルカメラ総出荷台数は708万2,272台、金額は6,208億3,340万1,000円を記録した。前年比で台数が98.3%、金額が140.3%となっている。
いずれの地域もミラーレスカメラが好調だった。欧州向け市場では、ミラーレスカメラ(104万6,044台)が出荷台数ではじめて一眼レフカメラ(71万4,563台)を上回った。
地域 | 実績 | 前年比 |
---|---|---|
中国向け | 1,254,688台 | 104.8% |
144,517,801千円 | 133.9% | |
アジア向け(日本・中国以外) | 1,103,357台 | 108.8% |
104,070,987千円 | 153.0% | |
欧州向け | 2,390,726台 | 93.7% |
170,174,779千円 | 140.7% | |
米州向け | 2,058,632台 | 93.9% |
174,821,891千円 | 136.0% | |
その他地域向け | 274,869台 | 110.3% |
27,247,943千円 | 160.1% |