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プロが写真展開催をサポート。「富士フイルムフォトサロン ポートフォリオレビュー/アワード」参加者募集中
過去出展者のコメントを掲載
2022年6月10日 15:00
富士フイルムは、若手写真家応援プロジェクトの一環として開設した「ポートフォリオレビュー/アワード」の参加申し込みを7月3日まで受け付けている。45歳以下が対象。定員は40名。
写真展開催について悩む人に向け、4人のプロ写真家がポートフォリオレビューを行う企画。撮影、テーマ選定、作品セレクト、まとめ方、見せ方などのアドバイスが受けられるという。作品講評を行うレビュワーは、大西みつぐ氏、尾仲浩二氏、高砂淳二氏、広川泰士氏(五十音順)。
8月に参加者40名を対象としたポートフォリオレビューを行い、12名をファイナリストとしてノミネート。最終審査で残った4名は富士フイルムフォトサロン東京で2023年3月に「アワード展」を開催する権利を得られる。
過去の出展者の声(2019年レビュー/2020年写真展)
山端拓哉(やまはた たくや)氏
——前回のレビューへ参加したきっかけを教えてください
山端 追いかけていたテーマをまとめようと思っていたタイミングで、レビュー企画が仲間内で話題に上ったのがきっかけです。写真家から直接アドバイスを受けることで作品をまとめるためのヒントが得られるのではないかという点と、富士フイルムフォトサロンで個展開催のチャンスがあるという点に魅力を感じました。
——実際に参加してみてどうでしたか
山端 自分以外の作品を見ることができたのがとても勉強になりました。また、写真を「作品」へと高めていくにはどのようにすれば良いのか、第一線で活躍するレビュワーの方から考え方を聞くことができたのも、自分にとっては大きなプラスでした。その中で一番心に響いたのは「下手だな~、でも、それがあなたの個性であって、上手くなったらダメだから」と前向きな意味で言われたこと。上手い写真は沢山ある、でも、下手は個性になるということに気がつくことができ、これでいいんだという自信にもなりました。
——写真展の開催を通じて感じたことはありますか
山端 展示構成を考えるときに、写真を大量に持っていった際、レビュワーの尾仲浩二さんや、コーディネーターの佐藤正子さんからいただいたアドバイスが、作品をどのように絞り込んだら良いかという点で、とても勉強になりました。また、プリント制作から額装を含めて、富士フイルムにバックアップしてもらえた点も良かったです。会場では、作品への反応を直接感じることができ、興味も持ってくれた方も多く、自分のメッセージが伝わったことに手応えを感じました。
阪東美音(さかとう みお)氏
——前回のレビューへ参加したきっかけを教えてください
阪東 当時取り組んでいたテーマをより発展させたいという思いがあり、レビュワーの方から意見をいただきたかったというのが理由です。プレゼンテーションで意識したのは他の人にも伝わる説明ができるかどうか。同じように人物の写真を撮影されている元田敬三さんからのアドバイスをはじめ、他の方の作品を見ることができたのも良かったです。元田さんには展示構成でもサポートをしていただきましたが、「こういう流れだからこの写真の並びにすればいい」など、展示を重ねてきた元田さんならではの視点がとても勉強になりました。
——写真展を開催して得られたものはありましたか
阪東 展示では以前からやってみたいと考えていた銀写真(印画紙)プリントでの大伸ばしを選択したのですが、これまでのインクジェット出力のプリント作品とは見え方が異なり、その違いがとても面白く感じました。何より大きかったのは、展示を通じて自分の考え方に変化が生まれ、新しい作品、別の展開を考えてみたいという思いが湧いてきたこと。レビュー企画へ参加することで、自分が何を考えているのかが整理できたように思います。