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約半数がスマホ写真のプリント経験あり。「スマートフォンでの写真撮影、プリントに関するユーザー調査」MMD研究所

MMD研究所は3月23日、日本フォトイメージング協会と共同で実施した「2022年スマートフォンでの写真撮影、プリントに関するユーザー調査」の結果を発表した。

対象期間は2022年2月4日~2月7日の4日間。事前に15歳~69歳の男女2,000人を対象に写真撮影を行う端末や頻度に関して調査を実施。本調査では、事前調査で抽出した「スマートフォンで月に2~3回以上写真を撮影する15歳~69歳の男女800人」を対象に、スマートフォンでの写真撮影や写真のプリント、クラウド保存サービスに関する質問を行っている。

撮影・保存はスマートフォンが上位に

15歳から69歳の男女に「写真撮影できる端末の所有」に関して聞いたところ、「スマートフォン(Androidなど)」が53.4%と最も多く、次いで「スマートフォン(iPhone)」(45.5%)、「コンパクトデジタルカメラ」(37.4%)と続いた。

「週に1回以上写真を撮影するデバイス」の質問では、「スマートフォン(iPhone)」が74.7%、「スマートフォン(Androidなど)」が59.0%、「タブレット」が38.3%の順となった。

スマートフォンで月2~3回以上写真撮影をしていると回答した人を対象に、「スマートフォンで写真撮影したデータ保存方法」について聞いたところ、最も多かった回答は「スマートフォン本体」で88.4%。次いで「microSDカード」の32.5%、「クラウド」の31.7%となった。

続いて、「スマートフォンで撮影した写真の保存枚数」を聞いたところ、平均枚数が最も多かったのは「PC本体/外付けハードディスク」の2156.8枚だった。なお、「クラウド」は1715.6枚と次に多く、本体にデータを残す「スマートフォン本体」は1265.7枚となっている。

スマートフォンで撮影した写真はプリントするか?

スマートフォンで月2~3回以上写真撮影をしていると回答した人を対象に、「スマートフォンで撮影した写真のプリント経験(年別)」について聞いたところ、2022年は「プリントしたことがある」が48.5%、「プリントしたことがない」が39.2%となった。

なお、「プリントしたことがある」の回答者は、2019年が47.6%、2021年が48.6%だった。

スマートフォンで撮影した写真のプリント経験があると回答した人を対象に、「スマートフォンで撮影した写真のプリント方法」について聞いたところ、「自宅のプリンター」が40.3%と最も多い結果となった。次いで「コンビニの複合機プリンター」(24.3%)、「写真店・家電量販店などのセルフプリント機」(21.1%)と続いている。

事前調査で抽出したスマートフォンで月に2~3回以上写真を撮影する15歳~69歳の男女800人を対象に、「フォトブックの利用率」を聞いたところ、「利用したことがある」のは13.8%、「利用したことがない」が86.3%だった。

続いて、「フォトブックの購入意向/興味の有無(年代別)」を聞いたところ、38.4%が興味および、購入意向を示していることがわかった。

これを年代別で見ると、購入意向が最も高かったのは40代で43.8%。次いで、30代の38.7%、50代の38.5%となっている。

クラウドサービスの利用について

スマートフォンで月に2~3回以上写真を撮影する15歳~69歳の男女800人に、「写真や動画のクラウド保存サービスの利用の有無」を聞いたところ、「利用したことがある」が49.0%、「利用したことがない」が51.0%だった。

写真や動画のクラウド保存サービスを1年以内に利用している253人に、「クラウドに保存した写真や動画の活用方法」を聞いたところ、「バックアップ用として保存している」が最も多い31.2%となっている。次いで「家族や友人・知人と画像を共有している」が11.1%、「クラウド上でコラージュ作成をしている」「クラウド上で画像を加工している」「年賀状にしている」の3項目はいずれも6.7%だった。

スマートフォンで月に2~3回以上写真を撮影する15歳~69歳の男女800人に、「スマートフォンの容量オーバーを防ぐために写真や動画を整理しているか」を聞いたところ、「頻繁に整理している」が11.0%、「たまに思いついた時に整理している」が53.0%と、合わせて64.0%が整理経験があると回答。一方、「整理しない」が36.0%だった。

前問で写真や動画を整理していると回答した人を対象に、「保存した写真や動画の整理方法」を聞くと、「必要性が低くなったデータを削除する」が52.1%と最も多い結果となった。次いで、「似た画像の中から条件が良いデータのみ残す」が32.6%、「データ容量がたくさん収まる場所に移す」が29.3%だった。

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。