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シグマの「クリアガラスセラミックス」保護フィルターが、超小型光学衛星KITSUNEのカメラプロテクターに採用
2022年3月24日 12:00
株式会社シグマは、高硬度・耐衝撃性のクリアガラスセラミックスを採用した保護フィルター「SIGMA WR CERAMIC PROTECTOR」が、超小型衛星「KITSUNE」のカメラプロテクターとして採用されたと発表した。
KITSUNEは、国際宇宙ステーション(ISS)・日本実験棟「きぼう」からの超小型衛星放出事業に利用される超小型光学衛星。原田精機株式会社、株式会社アドニクス、国立大学法人九州工業大学の3者によるコンソーシアム(HAKコンソーシアム)が製造している。
2022年2月20日に米国Antaresロケットにて打ち上げられ、現在は「きぼう」にて宇宙空間への放出待機中だという(2022年3月末放出予定)。放出後は、衛星の姿勢制御などを行い、同プロテクターを搭載したカメラを介して、約400km上空より地上の写真撮影が行われるという。
SIGMA WR CERAMIC PROTECTORは、ガラス素材メーカーの株式会社オハラが開発した高硬度・耐衝撃の結晶化ガラス「NANOCERAM」を、シグマ独自の開発基準で「クリアガラスセラミックス」として採用した保護フィルター。
航空・宇宙産業などでも用いられる高強度素材ガラスセラミックス(結晶化ガラス)を使用し、光学機器に使用できるまでの透過率を実現。また、従来の化学強化ガラスを上回る硬度と、サファイアクリスタルガラス以上の柔軟性という、保護フィルターに必要な性質を持ち合わせた理想のプロテクターになるという。