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【フォトキナ】フォクトレンダーの参考出品レンズ、3製品4モデル
50mm F1.2のEマウント版 色被り対応のVM用21mmも
2018年9月29日 19:22
NOKTON 50mm F1.2 Aspherical E-mount Type1、Type2(仮)
VMマウントで発売済みの同名レンズをソニーEマウントに最適化したモデル。鏡筒デザインが異なるType1、Type2の2種類を検討中。どちらか1モデルになるのは、2モデルとも登場するかは未定。
どちらも最短撮影距離は45cm(VMは距離計連動で70cm)。電子接点を持ち、対応するEマウントカメラボディでは5軸手ブレ補正を利用可能。
Type1はフォクトレンダーのEマウントレンズに共通する、Eマウントの大径に合わせたスタイリング。絞りクリックのオン/オフ切り換え機構が備わる。
Type2は、VMマウントレンズに近い鏡筒デザイン。絞り環の回転方向はソニーEマウントレンズに合わせられていた。レンズ銘板にAsphericalの文字がなくシンプル。
レンジファインダーカメラ用のVMマウントレンズも2本
VMマウントレンズ2本も参考展示。こちらは2本とも製品化が決定しており、発売時期や価格が未定というステータス。どちらもフードは別売になる予定。
ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical VM
新規の光学系を採用するモデル。「外観はクラシックで、中身は最新」をコンセプトとするVintage Lineに属する。すでに35mm F1.7が存在するが、開放から高性能を狙ったF1.7に対し、F2はコンパクトと高性能の両立を目指した。
設定される別売フードは、ライツOLLUX風デザインに結晶塗装を施したアルミ製。また、スリットタイプの丸形フードLH-4N(カラースコパー35mm F2.5用)も使えるという。
「今の技術で8枚構成のレンズに取り組めば、ここまでできる」というテーマもあったそうだ。ライカの35mm F2レンズでは60年前に登場した“8枚玉”が神格化されているので、非球面レンズを使いながらも8枚構成を追求したところにロマンを感じる。鏡筒は全長28mmと現代の基準では大変にコンパクトで、60年の技術進歩を味わえそうだ。
最短撮影距離は0.58m。距離計連動は0.7mまで。フィルター径は39mm。絞り羽根は10枚。
COLOR-SKOPAR Vintage Line 21mm F3.5 Aspherical VM
先にEマウント版が発表された同名レンズ(10月11日の発売が決定)を継承。フォクトレンダーの21mm F4はミラーレスカメラやライカMデジタルで周辺色被りが起きるため、それに対策した。ライカMデジタルユーザーが待望していた1本だろう。
Eマウント用に比べると、大径マウントや電気部品の制約を受けないため更にコンパクトな仕上がり。全長30mmという実にレンジファインダーカメラ向けのサイズ感だ。新規の光学系で射出瞳を前方に動かしたことにより、小ささを維持しながらデジタルセンサーでも色被りのない超広角レンズが実現した。
最短撮影距離は0.5m。距離計連動は0.7mまで。フィルター径は39mm。絞り羽根は10枚。