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APS-Cコンパクトの最新モデル「FUJIFILM XF10」

単焦点28mm相当 シャンパンゴールド/ブラックの2色展開

FUJIFILM XF10(シャンパンゴールド)

富士フイルム株式会社は、レンズ一体型デジタルカメラ「FUJIFILM XF10」を8月23日に発売する。カラーはシャンパンゴールドとブラックの2色。店頭予想価格は税別6万円前後の見込み。

有効2,424万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載するコンパクトカメラ。同社Xシリーズのレンズ一体型カメラは、光学式と電子式のハイブリッド式ファインダーを内蔵した「FUJIFILM X100F」(35mm相当F2レンズ搭載)と本機の2モデルになる。

EVF非搭載の28mm相当コンパクトという点では、2016年2月発売の「FUJIFILM X70」に共通する部分がある。搭載センサーがX-Trans CMOSではない点(XF10のセンサーはX-T100やX-A5同等だという)や、液晶モニターが固定式になっている点などから純粋な後継機ではないようだ。その代わり、発売時の価格がX70の税別9万円前後に対し、税別6万円前後と手頃になっている。

XF10の搭載レンズは35mm判換算28mm相当F2.8。最短撮影距離は約10cm。感度はISO200〜12800(拡張で100/25600/51200)。4K動画記録やハイスピード動画の撮影に対応している。

ブラック

1:1フォーマットで撮影できる「スクエアモード」を搭載し、背面モニターのフリック動作でフォーマットを切り換えられるようにした。アドバンストフィルターには「リッチ&ファイン」「モノクロ(近赤外線風)」が加わっている。

そのほか、ピント位置を2mもしくは5mに固定できる「スナップショット機能」や、トリミングで35mm相当、50mm相当で撮影できる「デジタルテレコンバーター」も搭載した。

シャッター速度はメカシャッターが30〜1/4,000秒(F2.8は1/1,000秒まで。F8以上で1/4,000秒まで)。電子シャッターを併用すると最高1/16,000秒まで切れる。連写速度は約3コマ/秒および約6コマ/秒と記載されており、それぞれAF追従・AF固定での値と見られる。

背面にスティック状の「フォーカスレバー」を搭載。ストラップの取り付けは、右手側のみにアイレットを持つ片吊り仕様。

背面モニターは3型約104万ドットのタッチパネル式。チルトはしない。タッチショット、タッチAFによる撮影、スワイプやピンチ操作による画像再生が利用できる。

通信機能はWi-Fi/Bluetooth。スマートフォン連携、instaxプリンターでのワイヤレスプリントなどが可能。

バッテリーはNP-95。USBケーブルを使ってカメラ内で充電する。起動の速さとバッテリー持ちのバランスを選択できる「ハイパフォーマンスモード」を継承しており、ONにすると起動時間が約0.7秒に短縮する(通常時約1.1秒)。撮影可能枚数は約330枚。

外形寸法は112.5×64.4×41mm。重量は約278.9g(バッテリー、SD込み)、約241.2g(本体のみ)。

7月20日追記:記事初出時、フィルムシミュレーションに「リッチ&ファイン」「モノクロ(近赤外線風)」が加わっていると記載していましたが、アドバンストフィルターの誤りだったため修正しました。

シャンパンゴールド

本誌:鈴木誠