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アドビ、Lightroom Classic CCのパフォーマンスを向上
バッチ処理の高速化など
2018年2月14日 17:00
パフォーマンスが向上
Lightroom Classic CCでは、写真ワークフローの最適化につながる大幅なパフォーマンスの向上といくつかの機能追加が行われている。特にパフォーマンスの向上では、バッチ処理に注力しているのが特徴。
このほか、インテルとの協力に基づくCPUとメモリ利用の最適化の結果、12GB以上のRAMを装備したマルチコアマシンにおけるパフォーマンスが向上した。
同社によると、以下の操作時に速度の向上が感じられるという。
・[グリッド]表示でのインポート時における読み込みの高速化
・インポートとプレビュー画像生成の高速化
・[ルーペ]表示における画像切り替えの高速化
・[現像]モジュールにおけるレンダリング結果表示の高速化
・HDRマージ、パノラママージ処理の高速化
・エクスポートの高速化
また、一部のユーザーから報告のあった、長時間作業時において反応が遅くなるという問題の大半を解決する修正が施されている。
Lightroom CCのアップデートでは、パフォーマンスの向上と新しいカメラとレンズのサポートに加え、デスクトップ版とAndroid版にいくつかの新機能が追加されている。
Lightroom Classic CC
フォルダーリストから[お気に入り]でフィルター
フォルダーのリストを[お気に入り]でフィルターできるようになった。フォルダーを右クリックして[お気に入りとしてマーク]を選択するとタグ付けでき、そのフォルダー脇に星アイコンが表示され、以降はお気に入りフォルダーとしてフィルター可能となる。
フォルダーから簡単にコレクションを作成
フォルダーをコレクションとして複製し、Lightroomモバイル版と同期できるようになった。複製したいフォルダーを右クリックし[コレクションセットを作成]メニューコマンドを選択すると、フォルダー階層がまるごとコレクションセット階層を含むコレクションに変換される。
Adobe Camera Raw
ACRプラグインにもPhotoshop Continuously Scalable User Interfaceを採用し、100%または、200%でスケールできるようになった。主にPhotoshopを同期するためのWindowsの変更であり、Windows版のユーザーはACRプラグインを100%から500%までの100%刻みでスケールできる。なお、どのスケールを用いるかはWindows OSが判断する。
Windowsでは、モニター単位のスケーリングがサポートされているため、マルチモニター利用時に各モニターを異なるスケールファクタで設定可能。Adobe Camera Rawはそれらに合わせて表示される。
Lightroom CCデスクトップ版
Lightroom CC Android版
[ジオメトリー]タブ(プレミアム編集機能)
パースの歪みを補正するツールが利用可能となった。[自動アップライト]では、写真の歪みの修正方法を自動的に特定可能。また、[アップライトガイド]では、自分の思い通りに調整できる。さらに、微細な調整には[ジオメトリー]スライダーが有効だという。
同機能は、iOS版でも今後搭載を予定している。
Google AssistantでLightroomライブラリを検索(プレミアム機能)
スマートフォンのホームスクリーンからAdobe Senseiが提供する検索アルゴリズムを直接利用可能。Google Assistantを起動し、例えば「Lightroomで「山」を検索して」と音声入力すれば、Lightroomが起動し合致する写真を表示する。利用には、Android Marshmallow以降とインターネット接続が必要。
アプリから写真をLightroomに送る
アプリの共有シートに新たに[Lrに追加]オプションを追加。利用しているアプリから直接Lightroomのライブラリに写真を送れるようになった。