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キヤノン、APS-Cセンサー搭載のズームコンパクト「PowerShot G1 X Mark III」
24-72mm相当の3倍ズームレンズ EVFも内蔵しつつ小型に
2017年10月16日 13:06
キヤノンは、レンズ一体型カメラ「PowerShot G1 X Mark III」を11月下旬に発売する。キヤノンオンラインショップでの直販は13万7,700円(税込)。
キヤノンのレンズ一体型機カメラで初という、APS-Cサイズ相当(約22.3×14.9mm)のイメージセンサーを搭載するモデル。一眼レフやミラーレスカメラのサブ機として、小型化と高画質の両立を求めるユーザーに向ける。EOSで採用が進んでいる像面位相差AF「デュアルピクセルCMOS AF」に同社コンパクト機で初対応し、AF動作の快適性も特徴。また、本体は防塵防滴仕様とした。
これまでのPowerShot G1 Xおよび同Mark IIは1.5型(約18.7×12.5mm)のイメージセンサーを採用。本機はフォーマットをAPS-Cに大型化してEVFも内蔵しながら、ボディサイズはPowerShot G1 X Mark II比でコンパクトになっている。また、重量は約553gから約399gに軽量化。1型センサー+内蔵EVFのPowerShot G5 X(約377g)に近くなった。
※10月23日18時追記:記事初出時に1.5型のセンサーサイズを「約18.7×14mm」と記載していましたが、キヤノンからの連絡で正しくは「約18.7×12.5mm」だったことが判明したため、該当部分を修正しました。
APS-Cサイズ相当のCMOSセンサーを搭載するレンズ一体型カメラは、2008年登場のシグマDPシリーズや2011年登場の富士フイルムX100シリーズなどから広まってきた。しかしズームレンズ一体型のAPS-C機は前例が少なく、2013年に登場した「ライカXバリオ」(28-70mm相当レンズ搭載)に続く2例目と見られる。
有効画素数は約2,420万。レンズは35mm判換算24-72mm相当F2.8-5.6。画像処理エンジンはDIGIC 7。感度はISO100〜25600。連写性能はAF追従で最高約7コマ/秒、AF固定で最高約9コマ/秒で、数値としてはEOS 80DおよびEOS M5/M6と同じ。
ダイヤル類は背面右手側に露出補正ダイヤルとコントローラーホイール(十字キー周囲)を配置。カメラを構えた右手人差し指の位置にも電子ダイヤル(カメラ前面)が備わる。また、鏡筒部のリングもズーム操作などに活用できる。コンパクトカメラらしく、シャッターボタン同軸のズームレバーも装備。モードダイヤルにはロック機構が備わる。
液晶モニターは3型・約104万ドットのタッチパネル式。縦位置撮影にも使いやすいバリアングルタイプとした。EVFを覗きながらAFポイントを移動できる「タッチ&ドラッグAF」にも対応。モニター上の作動エリアは7パターンで、AF枠の移動操作も絶対位置の指定と相対移動を選べる。EVFは0.39型・約236万ドットの有機EL。
そのほか、カメラをパンニングさせながら自動合成する「パノラマショット」、最大フルHD/60pの動画記録、代表的な撮り方での設定をプリセットした「タイムラプス動画」、Bluetooth常時接続およびWi-Fi/NFCによる通信機能も搭載している。
バッテリーは「NB-13L」。PowerShot G5 X、PowerShot G7 Xおよび同Mark II、PowerShot G9 Xおよび同Mark IIなどと同じ。microUSB端子を使った本体内充電(いわゆるUSB充電)も可能としている。
外形寸法は約115×77.9×51.4mm。重量は約399g。
別売でレンズフード「LH-DC110」、防水ケース「WP-DC56」、ソフトケースとストラップのセット「CSC-G10BW」を用意する。