岡嶋和幸の「あとで買う」

1,942点目:森山大道のドラマチックな人生を記録する評伝

大竹昭子『写真があってよかった。─森山大道伝─』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

大竹昭子『写真があってよかった。─森山大道伝─』

1,907点目で「全身写真家。森山大道」と題した特集を組んだ『芸術新潮 2026年7月号』を紹介しました。

本日はその号でも寄稿されている文筆家の大竹昭子さんによる書籍です。森山大道ファンのみなさんは、あわせて読んでみてはいかがでしょうか。

「世界最高峰のハッセルブラッド国際写真賞を受賞するなど、国際的巨匠となった写真家がいかに誕生し、時には絶望的なスランプと格闘しながら、進化を続けたのか。緻密な調査やインタビューで劇的な生と創造の深淵に迫る」内容になっています。

「デザイナーから写真家へ」「ふたり目の師匠、細江英公」「にっぽん劇場、寺山修司との出会い」「スランプをくぐり抜けて」「CAMP、クスリに頼る日々」など気になる見出しが並んでいます。

これまでも多くの写真家を取材し、執筆を続けられている大竹さんならではの読み応えのある1冊です。販売価格は3,630円で、Kindle版もあります。

1967年福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集『ディングル』『風と土』のほか著書多数。写真展も数多く開催している。日本写真協会(PSJ)、日本作例写真家協会(JSPA)会員。カメラグランプリ選考委員。