岡嶋和幸の「あとで買う」

1,263点目:ポートレート撮影に取り組む人にもおすすめ

Rinaty『#セルフポートレートの裏側 撮影もモデルも全部わたし。』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

Rinaty『#セルフポートレートの裏側 撮影もモデルも全部わたし。』

セルフポートレートは写真学校ときの課題と(大昔です)、プロフィール写真が急ぎで必要になったときに撮ったくらいです。

友人知人やフォトスクールの生徒さんの中には、セルフポートレートによる作品制作を行っている人もいますが、私は自分自身より他人のほうが撮っていて気楽です。でももしセルフポートレートにハマってしまうと、ストイックに自分の表現を探求し続けるような気がします。

本日のこの本は、女性セルフポートレート写真家であるRinatyさんの初の著書です。さまざまなロケーションで撮影した作品の舞台裏などが紹介されています。「セルフポートレートは自分を好きになる手段」と著者は語っていて、自分に自信がない人や、自分の写真に自信がない人も取り組んでみると夢中になれるかもしれません。

また、被写体の気持ちに寄り添うことができるなど、セルフポートレートだけでなく一般的なポートレートの撮影でも役に立ちそうです。販売価格は2,420円。Kindle版もあります。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。