岡嶋和幸の「あとで買う」

1,262点目:スライドのページ送りがスマートにできる

キヤノン「PR5000-C」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

キヤノン「PR5000-C」

10月は講演会などが多い月です。私はKeynoteでスライドを作ります。画像をペタペタ貼るだけで、特にページに凝ったりするわけではありません。これからスライドをいくつか作らなければいけないので大変なのですが、それとは別にまだ解決していない問題があります。パソコンと液晶プロジェクターの接続についてです。

長いHDMIケーブルを用意する代わりに、映像信号をワイヤレス化し、離れた場所にある映像機器に飛ばせる1,230点目で紹介した送受信機も良いのですが、後々のことを考えるとあまり出番がなさそう。スライドのページ送りを誰かほかの人にお願いする方法もありますが、それだと自分のペースでテンポ良く話すことができなくなるため、やっぱり手元で操作したいです。

以前、ロジクールのワイヤレスポインターを借りたことがあり、その機能が付いていました。離れて操作できるので、これなら液晶プロジェクターの近くにパソコンを置いても大丈夫。同様のアイテムがほかにないか探したところ、キヤノンからも「プレゼンター」と「レーザーポインター」と呼ばれる製品が発売されていました。でもどちらも多機能で、多彩なプレゼンテーションをやるわけではないので宝の持ち腐れです。

ところが「ページクリッカー」というものもあり、これこそ私にぴったりのアイテム。人差し指に装着し、スライドショーの開始、ページ送り、ページ戻し、ブラックスクリーンといった機能を親指で操作します。受信可能範囲が最大半径10mというのがちょっと心配ですが、販売価格は4,200円前後と手ごろです。

動画や音声アプリにも対応し、再生、一時停止、音量調節などが可能な「PR5500-C」もラインアップされています。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。