岡嶋和幸の「あとで買う」

1,232点目:小さくて可愛いキャリブレーションツール

Calibrite「Display 123」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

Calibrite「Display 123」

プリントする人はもちろん、RAW現像やフォトレタッチなど画像処理を行う人も必須のモニターのキャリブレーションツール。これまでもいくつか紹介しましたが、フォトスクールの受講生などに現在おすすめしているのは831点目のCalibriteの「Display SL」です。

カラーマネジメント環境の整備のために、まずはこれを購入することから始めましょうといった感じなのですが、カメラやレンズなどと違ってその有効性が伝わりにくいようです。

たしかにモニターのキャリブレーションをしたところで写真が良くなるわけではないので、4万円近くの投資に躊躇するのです。かといって2万円以下の製品は性能や機能などの面であまりおすすめできないのですが、Calibriteからよりコンパクトで、販売価格が2万6,000円前後の製品が登場しました。

小さくて丸くて黄色で見た目が可愛くて、これならやってみようと思えるのではないでしょうか。私も欲しくなりました。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。