岡嶋和幸の「あとで買う」
1,221点目:新しい写真表現を読み解くための本
後藤繁雄『現代写真とは何だろう』
2024年9月2日 07:00
ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。
後藤繁雄『現代写真とは何だろう』
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「現代写真」とは何なのでしょうか? 私も何となく分かっているようで、でも実はよく分かっていなかったりします。
「世界の写真アートの今を知る」ということで、1,060点目に『現代写真』という書籍を紹介しましたが、本書も同じく後藤繁雄さんが書かれたものです。
ウィリアム・エグルストン、ヴォルフガング・ティルマンス、ホンマタカシ、杉本博司らへのインタビューを交えながら、国内外で写真展をプロデュースするなど現代アートの分野で最先端の活動を続けられている筆者が、新しい写真表現について読み解いていきます。
「もはや既存の知識や古い思考では、『現代写真』をとらえられない。写真にしかできないことを理解しない限り、コンテンポラリーアートとしての写真の魅力を語ることはできないだろう」と書かれているとおり、自分自身のアップデートのためにぜひ読んでみたいと思います。販売価格は1,320円で、Kindle版もあります。