岡嶋和幸の「あとで買う」

994点目:凹凸のある面質が特徴のファインアート紙

三菱王子紙販売「ピクトリコプロ・ファインアートラフ」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

三菱王子紙販売「ピクトリコプロ・ファインアートラフ」

323点目に紹介した「ピクトリコプロ・ファインアートスムーズ」はスムース系のファインアート紙ですが、今回は昨秋に発売になったテクスチャー系の厚手のインクジェット用紙です。両者の特徴やプリント品質の比較を、本日発売の『デジタルカメラマガジン2024年2月号』のプリント連載で行っています。興味のある人はぜひご覧になってください。959点目で紹介した「ピクトリコプロ・ホワイトフィルムプラス」も新旧比較やプリンターの相性比較などを行っています。

凹凸のある面質が特徴で、水彩画紙のような風合いがあります。カラーとモノクロのどちらの写真も印象的なプリント作品に仕上げることができます。A4サイズ(15枚入り)の販売価格は2,420円前後。海外メーカーのファインアート紙に比べ手ごろで、その個性的なプリント表現を気軽に楽しむことができます。スムース系の「ピクトリコプロ・ファインアートスムーズ」と、テクスチャー系の「ピクトリコプロ・ファインアートラフ」を写真に応じて使い分けるのも良いでしょう。

ファインアート紙って何?という人は、2月3日(土)にキヤノンのEOS学園・東京校で開講する「作品プリントワークショップ」にぜひいらしてください。今回の「ピクトリコプロ・ファインアートラフ」など用紙メーカーの製品は使用しませんが、作品に合ったインクジェット用紙の選び方などをプリント演習を通じて学ぶことができます。キヤノンのデジタルカメラやプリンターをお持ちでなくても、プリントしたことがなくても、どなたでも受講いただけます。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。