岡嶋和幸の「あとで買う」

870点目:懐かしい雰囲気に仕上がるカラーネガフィルム

イルフォード「イルフォカラー ヴィンテージ トーン」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

イルフォード「イルフォカラー ヴィンテージ トーン」

本連載でもたまにフィルムを取り上げていますが、ユニークな製品が登場するなどまだまだ撮ったり、現像したり、プリントする楽しみを継続できそうです。最近のカラーネガフィルムは1本3,000円くらいします。昔を知っている人にとっては驚きの価格でしょう。でも少しずつ慣れてきて、そういうものだと思えるようになりました。

今回の製品は、767点目で紹介した「昭和カメラフィルム」のように懐かしさが感じられる仕上がりになるカラーネガフィルムです。ヴィンテージ感を強調したい被写体やシーンなどの撮影にお勧めのようです。

販売価格は2,800円前後で、3,000円を切ると安く感じられるから不思議です。でも24枚撮りなので、実は1コマあたりの単価はちょっと高めです。そのうち12枚撮りで2,400円くらいのフィルムも登場しそうです。

そうなると先日「アカギカメラ」でも取り上げていましたが、ハーフサイズカメラの人気が高まるかもしれません。これまで一度も使ったことがないのですが、そう考えると急に欲しくなってきました。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。