岡嶋和幸の「あとで買う」

835点目:コスパが良くて今なお人気のミラーレスカメラ

キヤノン「EOS RP」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

キヤノン「EOS RP」

本連載でちゃんとしたカメラ?を取り上げるのは初めてかもしれません。といっても新製品ではなく、2019年発売のキヤノンの「EOS RP」です。10万円台前半で手に入れられるフルサイズミラーレスとして今とても人気です。Amazonでの販売価格は14万円前後で、中古市場では10万円前後とお手ごろです。

デザインは好みが分かれるかもしれませんが、小型軽量、シンプルな操作系で、気に入って使っていた時期もありました。ファームアップにより、現在は発売当初よりいろいろ良くなっているようです。もちろん最新機種より機能や性能の面で見劣りする部分もありますが、例えば高感度ノイズは、今だとAdobe LightroomなどのAIノイズ除去機能でカバーできたりします。

キヤノンのEOS学園で「作品プリントワークショップ」という講座を担当するのですが、EOSユーザーでないため受講したくてもできないという人がいます。それならばと、撮影実習のないクラスも用意したのですが、今一番伝えたいのがファインプリントのための露出&構図(画面構成)術で、ヒストグラムを活用します。

EOSデジタルであれば古い機種でも受講可能で、デジタル一眼レフカメラのライブビューモードでも対応できるのですが、ミラーレスカメラのほうが効率良く便利です。ということで、受講したいけどEOSユーザーではないという人に「EOS RP」をお勧めしているわけです。プリンターをお持ちでなくても、プリントの経験がなくても受講いただけます。プリント演習ではプリンター(PRO−S1)とマウスコンピューターの最新ノートPCを1人1台ずつご用意しております。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。