岡嶋和幸の「あとで買う」

815点目:今年の日本写真協会賞を受賞した写真雑誌

ふげん社『写真』第4号

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

ふげん社『写真』第4号

2022年1月に創刊し、年2回のペースで刊行されている写真雑誌『写真』。その最新号が発売になりました。販売価格は2,970円です。第4号は写真と風土の関係に着目し、フランス語で「土地の味わい」という意味を持つ「テロワール」をテーマに構成されています。私自身も「風土」をテーマに作品制作を行っているので、今回はとても興味があります。トモ・コスガさんや唐田えりかさんのエッセイも楽しみです。

写真雑誌『写真』といえば、今年の日本写真協会賞の学芸賞を受賞されました。写真雑誌が次々となくなる中で、いまの日本の写真表現を幅広く紹介し、写真の持つポテンシャルを追及する編集姿勢が評価されています。おめでとうございます。これからも見応え、読み応えのある雑誌作りを続けてほしいと思います。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。