岡嶋和幸の「あとで買う」

660点目:キャッシュレス決済に対応して売上アップ?

Square「Square リーダー」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

Square「Square リーダー」

写真展では写真集や書籍などのほか、オリジナルプリントの販売も行っています。物販などお客様とのお金のやり取りは、ギャラリーによっては全て自分で行わなければいけないこともあり、お釣りのための両替などいろいろ準備が必要です。でも私は現金はあまり持ち歩かず、クレジットカードや電子マネーなどキャッシュレス決済がほとんどです。購入する側のことを考えると、その対応も検討しなくてはいけません。

昨年の写真展のときもクレジットカードやPayPayが利用できるのか聞かれることがありました。今年も3月に写真展を開催するのでいろいろ調べて、「Square」という決済サービスを利用することにしました。ほかにも魅力的なサービスはたくさんあるのですが、店舗があるわけでも、1年中写真展を開催しているわけでもないので、月々のサービル利用料が負担になります。写真展などイベントで物販を行うときだけ気軽に利用できるサービスということで選んだわけです。

キャッシュレス決済のためには専用の端末が必要なのですが、一番手ごろなのがこの製品です。販売価格は7,500円前後で、スマートフォンやタブレット端末とBluetooth接続して使います。プリンター内蔵の「Square ターミナル」という製品は単体で決済が行えて便利なのですが、年に1、2回くらいしか出番がないのに4万6,200円前後の端末はもったいないと今回は見送りました。写真展にたくさんの人が足を運んでいただき、写真集やプリント作品が飛ぶように売れるようになったときにまた検討したいと思います。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。