岡嶋和幸の「あとで買う」

411点目:ゲーミングテントは簡易スタジオにもなる?

サンコーの机ごと引きこもり「俺のゲーミングブース」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムが沢山あります。この連載では、撮影や写真関連のアイテムを中心にその中身をお届けします。購入前の製品については使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

サンコーの机ごと引きこもり「俺のゲーミングブース」

この製品を見たとき、222点目で紹介した撮影ボックスを連想しました。自分も中に入れるバージョンといった感じです。日中に自宅で撮影するときはカーテンで窓からの光を遮れば問題ありませんが、出張先など十分に遮光できない場所で役立つのではと思いました。

小さく折りたためるので持ち運びやすく、広げて簡単に設置できます。もちろんそんなに大きな被写体は撮れませんし、それなりにライティングをしようとすると狭くなってしまいます。完全に遮光できるわけではないのでスタジオで行うような本格的な撮影には対応できませんが、ファスナー付きの天窓や、採光窓が下側にあるなど使い勝手は悪くなさそうです。販売価格は6,000円前後です。

同様の製品は他にもいろいろありますが、ゲーミング家具ブランド「Bauhutte」の「ぼっちてんと」は換気と採光の調節ができるなど機能が充実しています。完全な暗室にできると大判フィルムをカットホルダーに装填したり、撮影済みのフィルムをリールに巻いて現像タンクに詰めるなどの作業もできるのですが、これくらいの価格帯でそのような製品が出てくると個人的にはうれしいです。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。