岡嶋和幸の「あとで買う」

321点目:ステンレスエッジでカッターに負けない定規

レイメイ藤井「すべらないカッティング定規」

私のAmazonのショッピングカートには、そのままレジに進むのではなく、「あとで買う」に移して様子見をしているアイテムが沢山あります。それらは値下がりなど何かのタイミングで購入するものもあれば、気持ちが覚めてしまって削除するものも……。この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、日々増え続ける私の「あとで買う」の中身をお届けします。いずれも購入前なので使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

レイメイ藤井「すべらないカッティング定規」

プリントをカットするときに使用する定規は、透明で方眼入りのものが好きです。トンボ(トリムマーク:仕上がりサイズに断裁するための位置を示すマーク)を付けて印刷していればラインを合わせるだけなので、透明でなくても、方眼が入っていなくても良いのですが、後ろが透けて見えた方が安心です。ただ樹脂製だとカッターナイフで誤って削ってしまうこともあり、カッティングのときだけステンレンス定規を使っていました。でも定規が滑って失敗し、そのたびにプリントをやり直したことも。

滑りにくい製品もありますが、プリントの上に乗せるのは金属製より樹脂製の方がソフトで良いような気がします。「それだったら樹脂製のカッティング定規を使えば良いじゃん!」と言われそうですが、恥ずかしながら近年その存在を知りました。

2年前からこの製品の50cmの方を愛用しています。販売価格は950円前後です。エッジにステンレスの棒がはめ込まれているので、樹脂製ですがカッターナイフで定規を削ったり傷付ける心配はありません。写真展の準備では必要不可欠な存在で、印字したステートメントやキャプションなどをハレパネに貼ってカッティングするときにも重宝しています。もっと早く出合えていれば良かったです。

小さいプリントのときは50cmだと長すぎて取り回しが悪いので、今回は30cmの方を買い足しました。こちらの販売価格は400円前後です。275点目で取り上げたカッターマットとあわせて、今年5月の写真展の準備で大活躍です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。