岡嶋和幸の「あとで買う」

199点目:ユージンとアイリーンのことをもっと知りたい

石井妙子「魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣」

この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、Amazonの私のショッピングカートの中身をお届けします。とはいえ、いずれも購入前の商品なので、実際に使ってみた感想や評価などは特にありません。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

石井妙子「魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣」

映画「MINAMATA―ミナマタ―」は公開後すぐに鑑賞しました。そしてユージン・スミスのことをもっと知りたいと思いました。映画は良かったのですが、個人的にもの足りなく感じる部分もあったからでしょう。本連載では129点目147点目で写真集を取り上げましたが、今はどちらかといえば言語化された情報を欲している感じです。

ユージン・スミスについて書かれているサイトをいろいろ巡りましたが、その過程で見つけたのがこの本です。販売価格は2,090円で、Kindle版は1,900円です。著者の石井妙子さんは今年、『女帝 小池百合子』で第52回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞されているので読み応えがあるに違いありません。受賞後の第1作目ということで期待十分です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。