岡嶋和幸の「あとで買う」

122点目:「花」がモチーフの写真を集めて構成された1冊

ジョエル・マイロウィッツの写真集「Wild Flowers」

この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、Amazonの私のショッピングカートの中身をお届けします。とはいえ、いずれも購入前の商品なので、実際に使ってみた感想や評価などは特にありません。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

ジョエル・マイロウィッツの写真集「Wild Flowers」

ジョエル・マイロウィッツは、1970年代にアメリカで一世を風靡した「ニュー・カラー」を代表する写真家の1人です。アートディレクターとして、写真家のロバート・フランクと仕事をしたことがきっかけで写真を撮るようになりました。アメリカ東北部にあるコッド岬で撮影された代表作「Cape Light」は、同じく海辺をモチーフに作品作りをしている私にとって、大きく影響を受けた1冊でもあります。

この「Wild Flowers」は、無意識のうちにため込んでいたという花がモチーフの写真で構成されています。1983年に出版され絶版となっていた写真集の新装版です。販売価格は6,500円前後で、未発表の写真が新たに追加され、サイズも大きくなっているようです。Amazonの商品ページでは、表紙以外にも6点の作品が掲載されています。独特の視点で捉えられたそれらを目にした瞬間、他の収録作品も見てみたいと思いました。これはもう「レジに進む」しかありませんね。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。