コラム
センスの良い外装レザーに着替えて“自分だけのライカ”に
「ライカアラカルト カスタムレザーサービス」を体験
2025年1月14日 07:00
ライカユーザーなら一度は気になったことがあるはずの「ライカアラカルト カスタムレザーサービス」。その名のとおり、カメラ本体の外装レザーを好みのレザーに変更できるというサービスである。
現在対応している機種は以下の通り。
- ライカM9/M9-P/Mモノクローム
- ライカM10/M10-P/M10モノクローム/M10-R
- ライカM11/M11モノクローム/M11-P
- ライカM(Typ240)/M-P(Typ240)/M-E(Typ240)/Mモノクローム(Typ246)
- ライカSL2/SL2-S(ライカSL3は準備中)
- ライカQ/Q-P/Q2/Q2モノクローム/Q3/Q3 43
- ライカCL
今回「ライカアラカルト カスタムレザーサービス」で外装レザーの変更依頼をするのはライカM11-P シルバー・クローム。基本的にライカ カスタマーケアで対応しているが、各ライカストアでも受付可能ということで、よく足を運ぶライカGINZA SIXでお願いすることにした。
なぜ今回このサービスを利用しようと思ったのかというと、筆者が主催している「スナップダイモン」(フォトウォークWS)の参加者が次々と「ライカアラカルト カスタムレザーサービス」で自分好みのライカにアレンジし始めたのである。それまでも興味がなかったわけではないが、シルバー・クロームのレンズならまだしも、ブラックの外装のレンズにはやはり従来のブラックレザーが合うだろうと思っていたため、特に変える必要はないと思っていたのだ。
ところが、話を聞けば変更後のレザーはしっとりとなじみがよく、愛着が湧くのはもちろんのこと、何より楽しそうではないか。これは主催者としては乗らないわけにはいかぬ、というわけで今回「ライカアラカルト カスタムレザーサービス」を利用するに至ったのである。
現在選択できるレザータイプは手触りが滑らかな12色のスムースタイプレザー、立体感のある革目模様が特徴の12色のファイン・グレインドタイプレザー、また、これまでのライカMアラカルトサービスで提供していた11色のカウハイドレザーなどと合わせて、合計35種類から選択可能(※機種によって選べるレザーは異なる)。
ライカMシステムでは基本的にスナップで使用することが多いため、目立つ色味は避けたいところだが、シルバー・クロームのボディは一見すると派手な色味のレザーでも品よくまとまるのがライカデザインの成せる技というべきか。先に触れた参加者の中では「パッション」という鮮やかなピンクをチョイスした強者もいるが、非常に上品かつラブリーな印象である。
早速レザーのサンプルを見せてもらうが、チップ状のものよりもA5サイズほどのサンプルで検討した方が仕上がりのイメージが湧きやすいだろう。ライカアラカルト カスタムレザーサービスのページで見た印象では「ジンコ」か「トープ」あたりが候補であったが、実際にサンプルを触ってみると思ったよりも明るくシボの印象がイメージとは異なったため、結局「コーヒー」という赤みのない、深いブラウンを選択することにした。
ちなみにライカGINZA SIXの店長に人気のカラーを聞いたところ、当初検討していた「ジンコ」や「トープ」、また「オレンジ」などを選ぶお客様が多い印象とのこと。ちなみに店長の個人的なおすすめは「カーキ」だそうだ。「サントリーニ」などのブルー系も美しいとか。話を聞いているとまた迷ってしまいそうなので、申込書のコピーを受け取って店を後にすることに。
仕上がりの連絡が来たのは、依頼してからちょうど2週間後の12月12日(木)。早速受け取りに行くと、思った以上に上品な仕上がり。サンプルより若干明るめの印象だが、使い込むことによってより深い色味に変化してゆくのが楽しみだ。また、「ライカアラカルト カスタムレザーサービス」を利用するとイメージセンサークリーニングのサービスつき。もちろんカスタマーケアの証明書もついてくる。価格はいずれの機種も3万5,000円(税別)で、納期は約2週間とのこと。
実際に「ライカアラカルト カスタムレザーサービス」を利用してみての感想だが、より「自分だけの」ライカになったためか以前より格段に愛着が増した。比較的目立たない色味ではあるけれど、この「よく見ると違う」くらいの変化が心地よく、カメラバッグに入れるより肩から下げている時間のほうが増えた気がする。ということは以前より撮る機会も増えているということだ。2週間という時間は必要だが、この特別感は他ではなかなか味わえないもの。「ライカアラカルト カスタムレザーサービス」はライカユーザーにぜひおすすめしたいドレスアップサービスだ。