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[2007/01/22]

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[2007/01/15]


2006年

【Case-02】布目紗綾の場合



 紗綾と書いて「さや」と読みます。昔からよく間違えられます「さあや」って。小さい頃からバレエをやってるんですけどお、キッカケは5歳の時に友達が始めるっていうんでついて行って、そのまま一緒にレッスンを始めてしまいました。あれから17年もやっています、大スキです。一度舞台に立ってライトを浴びちゃったらやめられなくなったんです。もちろんワクワクするし、いつもと違うジブンに成りきれるのがスゴイからスキ。今でも病み付き! それに踊りって精神面がモロカラダに現れるものだから表現することがスキなのかなあ……。

 だけどトウシューズってあんまりスキじゃない。。トゥールシェネとか、ピルエットとかピケアラベスクってあるんだけど、そっちはスキだけど、バッチュ系のはほんとニガテ。でもケガして休んでて1年ぶりに履いたときは気持ち良かった。なんか空気が違かったカンジ。

 バレエやってる時以外で、今一番楽しい時間はレッスンやらバイトやらでなかなか予定が合わない友達と久々会って居酒屋でしゃべりまくるとき。これからやりたいことや、上手く行かなくて暗い話もあったり、友達が最近もててるらしい恋話とかがあったり、お互いの状況を聞いて話して笑ってんのがスキ。あと、やっぱレッスンであたらしい発見をしたとき。気持がいい。結局はバレエが一番スキってことなのかなあ?


 第2回目の登場はバレエダンサーの紗綾ちゃん。彼女は自らの舞台へ向けてのレッスンを日々受けながら、同時に子ども達の指導もしているというかなりハードな頑張り屋さん。だけど物腰は穏やかな天然娘だ。

 打ち合せで初めて会った時から髪の毛をひっ詰めて、ハンチングにジーンズというボーイッシュな出たちだった。だけど“不思議ちゃん”とかそういうノリじゃなくって、スゴい芸術家のお父さまの元で育ってきた、実はかなりのお嬢様なのだ、これが。

 名前の“さや”を“さあや”と思い込んでしまった大失敗をしでかしたのだけど、性格のよい彼女は決して暴れる事はなく、「だってえ、よくあるから気にしてないよ~」と言ってくれた。

 撮影はまさに桜全開の頃。今回も3日間に分けて行なった。スタジオでの撮影時に、布バックの裏にある窓から午後の陽射しが柔らかく差し込んでいたので、そこへ立ってもらったら、あまりにも狭くて至近距離になってしまった。そこでニコンの12~24mmの12mm側でファインダーを覗いてみたら、彼女の長くて多い黒髪が手前に迫ってきて、ピントの軸を唇に合わせてみたら横を向いてる紗綾ちゃんの眼がデフォルメされてとても印象的な写真になった。

 他には最近お気に入りのシグマの大口径20mmレンズ、ニッコールの85mmを多用した。ニコンデジタルの場合、85mmでもかなりハッキリとした望遠効果が出るので、それを押さえる時には50mmのF1.4で補った。本来は標準レンズであるが、コイツは75mmというチョイ長レンズに変身してくれるので、暗い場所での撮影が多いのにほとんど三脚もストロボを使わないチョイ悪カメラマンにとっては女性ポートレート撮影の必需品になっている。


使用機材
Nikon D2X
Sandisk Extreme III
AF-S DX Zoom Nikkor ED 12~24mm F4G(IF)
Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
Ai AF Nikkor 85mm F1.8D
Ai AF Zoom Nikkor 80mm~200mm F2.8D
SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF




HARUKI
(はるき)1959年広島市生まれ。九州産業大学芸術学部写真学科卒業。広告、雑誌、音楽の媒体でポートレートを中心に活動。
1976年 個展「FIRST」を皮切りに、多数の個展、グループ展を開催。1987年朝日広告賞グループ入選、表現技術賞受賞。1991年パルコ期待される若手写真家展選出。コラボ作品がニューヨーク近代美術館に、「普通の人びと」シリーズ作品が神戸ファッション美術館に永久保存。
2005年に個展「Tokyo Girls♀彼女たちの居場所。」を東京 渋谷、2006年に京都で開催。
http://www.harukiphoto.com/

2006/04/10 00:00
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