特別企画

カメラ未経験者が「PEN-F」を使ってみましたレポート

突然ですが、この4月にインプレスに入社いたしました新入社員の平田葵です。今回、4日間の新人研修でデジカメ Watch編集部にお邪魔し、そのプロジェクトとして「オリンパスのPEN-Fを使ってレポート記事アップ」に挑戦しました。ちなみに、カメラの経験はほとんどありません。これまでiPhoneでしか写真を撮ったことがない生粋の未経験者です。

色々と拙い部分が全開ですが、どうか温かく見守っていただけると幸いです。

調べてみてわかった3つの特徴

さっそく、私には情報収集が必要だ!ということで、インターネットやカタログ、自分の五感などありとあらゆるものを駆使して調べることにしました。その結果、「PEN-F」をつくりあげる3つの要素を見つけました。

  • 1.レトロ感漂うデザイン
  • 2.コンパクトボディ
  • 3.アナログ風に撮れること

他の競合製品と比較しながら特長を捉えることが多かったのですが、ひとつひとつの特徴を上回る製品が多くある中で、この3つをバランス良く兼ね備えたカメラがPEN-Fの魅力。要するに、デザイン・機能・利便性を求める人にとっては「ちょうどいいカメラ」なのだと思います。

それでは「これイイネ!」と感じたそれぞれの特徴を掘り下げてみます。

レトロ感漂うデザイン

PEN-Fといえば、やっぱりデザイン。カラーバリエーションはシルバーとブラックの二色があります。

シルバーカラーの本体の場合、黒い部分との色の切り替えがあることでメリハリがつき、レトロちっくな印象をさらに強くしてくれています。しかも、通常のカメラでは見受けられるネジがひとつも見えない!完全にネジを隠すことによって、より一層の高級感が演出されています。

知らずに、「ここのネジが~」と言ってしまった無知な私。ダイヤルが正解です。

そして、「OLYMPUS PEN」というロゴがまたかっこいい。フィルム時代のペンFのようなフォントで刻まれています。様々な製品がデジタル化・現代化しいていく中で、自分たちの製品を愛して忠実に継承している粋な姿勢に心が打たれます。

コンパクトボディ

つぎに、コンパクトさ。数字で言うと、重さが427g、幅124.8mm×縦72.1mm×奥行37.3mmです。競合製品と比較してみても、重さは-約70g、全体を足した大きさ(幅+縦+奥行)で約-60mmの差があります。

首から提げていても疲れないですし、女性の手にもすっぽり収まるサイズです。個人的にカメラと言えば大きくて重いイメージだったのですが、調べてみるとブルガリアヨーグルト一箱(450g)以下だと分かりました。そう考えると、427gってかなり軽く感じますね。

アナログ風に撮れること

アナログ風の写真が撮れるというのが、最大の醍醐味です。「PEN-F」では、初心者の私でも簡単にアナログ風写真を撮影できる「モノクロ/カラープロファイルコントロール機能」があります。手前のダイヤルを回すことで操作が可能です。今回は、ノンフィルター/アートフィルター/モノクロモードの色彩に違いが出やすい3種類に注目しました。

フロント部分にあるダイヤルを回します。

まずは、実際に撮影してみないと分からないということで、会社を飛び出して表参道までスナップの撮影へ。まずはノンフィルターで撮影した写真です。

ノンフィルター
ノンフィルター

ここでは、ぱきっとした印象のある色合いが多くでました。加工がない分、ナチュラルな印象になった気がします。次に、オリンパスの特徴でもあるアートフィルターも使ってみました。

アート:ポップアートII
アート:トイIII
アート:トイIII
アート:ウォーターカラーI
アート:ライトトーン
アート:ヴィンテージIII

アート機能フィルターでは色の質感を好みで選べるので、自分が抱いた被写体のイメージを簡単に表現できるのが楽しかったです。私は特に、白の空間×ジオラマで撮れる色彩が気に入りました。

アート:ジオラマI
アート:ジオラマI
アート:ジオラマI

そして、最後はモノクロモードです。

モノクロ
モノクロ
モノクロ
モノクロ

被写体そのものが持つカタチの面白さや雰囲気を表現したいときは、モノクロを使ってみました。

撮影していて思いましたが、フロントダイヤルひとつでこのカラーバリエーションが選べるのは改めてとっても手軽です。iPhoneのように後から写真を加工していくのとは違って、余計なことを考えずに直感で色彩調節できるところが新鮮でした。

レポートまとめ

「未経験者が20万円近くするカメラなんか使えるのな、壊さないかな…」という悶々とした研修初日から早3日。やはりまだまだ慣れてはいませんが、写真の楽しみ方には触れられたと思います。撮影の前夜は、グループ会社であるMdNの研修でいただいた「なるほどデザイン」の本を読んで写真の撮り方を確認し、実は初心者なりに画の中に見えるラインを意識しながら撮影をしていました。

ちなみに、撮影中はカメラのレンズを替えてみたりと一丁前な経験もしました。

レンズ交換後、十数メートル先にぶら下がっていたクマさんがこんなにも綺麗で近くに撮れて感動しました。やはり、いつものiPhoneとは月とすっぽんです。

私がこの4日間かけて書いたこの記事を、先輩方は1日で書き上げてさらに数本のニュースもアップされるのだそうです。このプロジェクトを通して、自分の未熟さも痛感したと同時に、現在持っている伸び代の大きさも知ることができたと思います。今回のカメラレビュー記事だけでなく今後の仕事でも、「分からないことはまずやってみる。」精神でこれからも突き進んでいきたいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

平田

平田葵