特別企画
「WTCC(世界ツーリングカー選手権)フォトコンテスト」結果発表!!
入賞37作品を紹介
Reported by デジカメWatch編集部(2013/12/9 16:07)
Car WatchとデジカメWatchが主催する「WTCC(世界ツーリングカー選手権)フォトコンテスト」の受賞作品が決定しました。応募総数は前回の140名・504点を上回る146名・568点に及びました。ここでは各賞の受賞作品を紹介します。
なお佳作として、Car Watch編集部が選んだ「Car Watchセレクション」(10名)、デジカメWatch編集部が選んだ「デジカメWatchセレクション」(10名)を選考しています。
※作品をクリックすると長辺800ピクセルの拡大画像を表示します。
フォトコン大賞:pocari氏
審査員コメント:
WTCCの魅力、かっこよさとは? を考えたとき、最初に浮かぶのはやはり激しいバトルでした。選んだ作品は先頭のマシンが見切れていたり、強烈な流し撮りのような技術力溢れるものではありませんが、WTCCならではの激しいバトルが感じられました。コーナーリングしていくマシンの集団がクリッピングポイントを経て、左にターンインしていく場面を正面から捉えており、マシンの密集度も高く、注目の伊沢選手に焦点を当てることでメリハリも出ています。スタート直後でマシンが舞い上げたイン側の砂塵が残っているところもWTCCの激しいバトルを演出しており、「これしかない」という瞬間を見事に捉えた作品です。
(賞品:来年のWTCC鈴鹿戦の事前のプロモーションやパンフレットなどの素材として写真を使用および、2014年F1日本GP カメラマンシートチケット)
バトルロイヤル賞:kazuyoppy氏
審査員コメント:
スタートをシケインスタンドあたりから撮影したカットでなかなか工夫されている印象を持ちました。鈴鹿サーキットということがわかり、WTCCの雰囲気も感じさせます。もちろん混戦
の様子も伝わってきました。多くの方はスタートシーンを狙って1~2コーナーに陣取っていたと思いますが、あえて最終コーナー側から沢山の台数を狙ったこの作品をバトルロイヤル賞に選びました。
(賞品:2014年F1日本GP カメラマンシートチケット)
格闘技賞:takasaku氏
審査員コメント:
すでにファンの間ではおなじみのWTCC名物「バンパートゥバンパー」も3台がきれいに密着しているシーンはそれほどありません。レース中、このシーンは1回だけでまさにその一瞬を捉えたカット。しかも、鈴鹿の1コーナーといえば、200km/h以上で飛び込んでくる高速コーナー。さらにB席スタンドからはグラベルを挟んで50m以上の距離があるため、高い集中力が必要です。作者の狙いのよさと高い技術力が感じられる1枚です。
(賞品:2014年F1日本GP カメラマンシートチケット)
横浜ゴム賞:Takashi Azuma氏
審査員コメント:
多くの観客の方々がマシンに近い場所で、興奮のスタートを迎える姿がよく捉えられていると思います。沢山のYOKOHAMA看板の前で、カラフルなマシンと観客の方々の洋服が太陽に照らされ鮮やかに色が出ており、レースの華やかさが伝わってきます。
(賞品:ADVANビジネストートバッグ)
横浜ゴム特別賞:2名
「横浜ゴム賞」への応募作品以外にも魅力的な作品があったため、審査員の強い要望により「横浜ゴム特別賞」を追加しました。
・route4484氏
審査員コメント:
日本のHONDAとロシアのLADAが、お互いが譲らず絶対に前に出ようとする姿勢が感じ取れるショットだと思います。YOKOHAMAにとっても日本凱旋レースですが、HONDA伊沢選手も日本を背負って参加されているという意地が伝わってきます。
・zeeema氏
審査員コメント:
まさに格闘技レースと言われるWTCCらしいシーンだと思います。カウンターを当てながらアクセル全開のまま、前を走り続けるLADAの気迫が伝わってくる1枚。
(賞品:2012年チャンピオンのハフ選手と2013年チャンピオンのミューラー選手のサイン入りWTCCイヤーブックと横浜ゴムのモータースポーツDVD「Red in Black」)
サンディスク賞:3名
・benkei氏
審査員コメント:
後の内輪が浮いたままコーナーリングする様子が、流し撮りの中で描写されています。しっかりとしたテクニックに支えられた流し撮りが、FFの“ハコ車”で戦うWTCCならではそんな光景をよりエキサイティングなものにしています。
・ぺーすのーと氏
審査員コメント:
流し撮りでは通常、主役となる車両の後方に“流れ”が表現されているものですが、この作品では車両の前方に“流れ”が集中しているところが珍しい作品と言えます。さらに、アンダー基調の画面の中にアウト側からの光線を使って車両のペイントや前走車、縁石の“流れ”を浮かび上がらせているところも面白い。“流れ”の描写を画面の一部に限定することで、かえって“流し撮り感”を増幅するセンスに驚きます。
・まっちぃ氏
審査員コメント:
あえて車両を隅に小さく押し込め、何本ものストライプを画面の主役にすることで、圧倒的なスピード感を表現した構図にセンスを感じさせます。ロシア・アバンギャルドや未来派のグラフィック作品を想起させる疾走感や質感が魅力的です。
(賞品:サンディスク「エクストリームコンパクトフラッシュカード16GB」、または「エクストリームプロSDHC UHS-Iカード16GB」)
コンデジ賞:2名
・ヒガリン氏
審査員コメント:
逆バンクを7台が連なる形で走行していくシーンがきれいに撮影されています。広い範囲を撮影するシーンを選ぶことでコンデジのよさを引き出しています。これだけの接戦状態を狙えたことや看板の影がちょうどマシンのライン1本分を残すように落ちていることも雰囲気を出しています。
・カスミン氏
審査員コメント:
コンデジ部門から沢山の応募があったピットウォークの作品のなかで遊び心あるカットに目がいきました。写真撮影を楽しみながら、WTCCを満喫していただきたい……。そんな思いも込めてこの作品を選びました。
(賞品:鈴鹿サーキット「レストラン食事券1万円分」)
スマホ賞:3名
・しめちゃん氏
審査員コメント:
スタート直後のS字できれいにSの文字に見えるように撮影されています。スマホを使ってこのようなアイデア溢れる撮影をしていただきお見事です。
・woody氏
審査員コメント:
きれいな空と青いシボレーのマシン。鈴鹿サーキットらしい観覧車がバランスよく撮影されています。レース後の車検場は人気の撮影ポイントになっていました。特にスマホでも一眼レフカメラに対抗できるため、アイデア溢れる面白いカットを選びました。
・ぷーた氏
審査員コメント:
ピットレーンにマシンが勢揃いした様子をスマホならではのアプリで撮影したカットを選びました。スマホで写真を撮ってSNSにアップするということは、いまや生活の一部となっています。WTCCでも沢山の方がFacebookなどにその様子をアップされていたことと思いますが鈴鹿サーキットらしさ、国際レースらしさ、そしてちょっとした華やかさがこの作品から伝わってきて、会場にいない人にもWTCCの雰囲気を感じていただけたのではないかと思います。
(賞品:鈴鹿サーキット「グルメチケット1万円分」)
キッズ賞:3名(いずれもお子様の代理応募)
・山門剛氏
審査員コメント:
望遠を使っているとはいえ、これだけのマシンを1枚のカットに収めるのは大変です。本当にお子様が撮影したの? と思いたくもなります。しかしスタート直後は誰もが狙いたいシーン。ということは、お父様も隣で本気の撮影をしていたのだと想像します。2コーナーになだれ混んできた集団に向かってシャッターを切り続けた! という感じですが、写真撮影の醍醐味がそこにあると思います。デジタルカメラはフィルム時代とは違い、何枚でも躊躇なく撮影できるので、気持ちよく撮影することで写真を好きになってもらえるような気がします。ぜひ、これからも親子で写真撮影を楽しんでいただきたいと思います。
・masac3po氏
審査員コメント:
WTCCならではのバトルの瞬間を捉えたという点で非常に評価が高い作品です。カウンターを当てながら逃げるベナーニ選手に縁石をカットしながら襲いかかるコロネル選手。第2レースの序盤に繰り広げられたこの2人のトップ争いの攻防は見応えがありました。偶然かもしれませんが後方から激しく追い上げるコロネル選手のマシンにピントがきていることでその対決の構図がより際立って見えます。素晴らしいとしか言い様がない作品です。
・新イチロー氏
審査員コメント:
フォトコンテスト参加者には定番のポイントとなっている2コーナーイン側の激感エリアからの撮影でサイドバイサイドのマシンをしっかりと捉えています。初参戦となったHondaの伊沢選手は終始バトルを演じており、今回のフォトコンテストでは主演男優賞ともいえるほどの登場回数でした。その伊沢選手の激しいバトルの傷跡もはっきりとわかるこの作品はいかにもWTCCらしいカットです。
(賞品:鈴鹿サーキットの「ゆうえんちパスポート親子ペア」チケット)