ミニレポート
新アートフィルター「ヴィンテージ」にハマる!!
OLYMPUS PEN Lite E-PL7
Reported by水咲奈々(2014/12/2 07:00)
デジカメ Watchの企画で試用させてもらったOLYMPUS PEN Lite E-PL7。特に新搭載のアートフィルターの「ヴィンテージ」にハマってしまい、とうとう家にお迎えしてしまいました。ボディカラーはフィルムカメラっぽいイメージが気に入ってシルバーに。今回は、購入のきっかけともなったヴィンテージについてレポートしたいと思います。
まず、ヴィンテージのフィルターの効果は3種類あります。タイプI/II/IIIと趣の違うフィルターを設定画面で選択してから撮影します。タイプIは古くなったフィルムプリント風の変色効果、タイプIIは優しい色あせの退色効果、タイプIIIはしっとりと落ち着いたオールドプリントのようなトーンに仕上げてくれます。
3タイプの違いがわかりやすいように、同じ被写体で撮り比べてみました。一番ふんわりと優しい色合いなのがタイプIIですね。サンタの服の赤色が強めに出ているのがタイプIで、赤色も白色も全体に落ち着いたいうなれば暗いトーンになったのがタイプIIIでした。比べてみると、タイプIは温かい色合いになっているので、黄ばみを演出しているフィルターのようですね。
- 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
- 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
筆者がこの被写体に似合うと思ったフィルターはタイプIの温かいイメージだったので、これに少し手を加えてみたいと思います。まずは全体のトーンをもう少し落としたかったので露出補正を-0.7にします。そして、ファンタジックな被写体なので「アートエフェクト」のホワイトエッジ効果を加えて周辺をふんわりと白くボカしました。はい、夕暮れの温かい陽の中をゆくサンタのできあがりです。
3タイプのフィルターで使い道が一番わかりにくいのがタイプIIIだと思います。タイプIは一般的なヴィンテージ調の写真を作り出してくれるので一番使いやすいでしょうし、タイプIIはわかりやすく優しい色合いに変えてくれるのでこちらも慣れてくると多用するタイプでしょう。しかし、タイプIIIはハマらないとモノクロに近い地味な写真になりがちです。ここで筆者のお勧めは無機質で硬い材質の被写体です。
どの写真もムードは感じられますが、タイプIIIは、手前のランタンの材質がどれよりもリアルに感じられます。大人っぽくてシックなイメージの……なんて言うとわからなくなってしまうかもしれませんが、被写体を“硬い材質の物”とするだけなので、本機オーナーの方でタイプIIIの使い道に悩んでしまっている方は、ぜひ参考にして頂きたいです。
こんな風に、撮って行くうちに新たな発見があるヴィンテージ。まだまだ飽きる気配はなく、さらにハマってしまっています!