EOS 5D Mark II / APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM / 約10.9MB / 5,616×3,744 / 1/640秒 / F5.6 / +0.3EV / ISO100 / WB:太陽光 / 168mm |
EOS 7Dに装着。同梱のフードアダプターを使用 |
シグマの70-200mm F2.8に、待望の手ブレ補正搭載モデルが登場しました。さらに新素材のFLD(“F”Low Dispersion)ガラスを使ったりと、画質面でも気になる存在です。
F2.8の望遠ズームレンズなので大きく重いのは覚悟していたのですが、実物は意外と細長くてスリムです。フードをつけるとさらに長さが強調されます。新鮮だったのは、シグマ独特の毛羽立ったような外装ではなく、サラっとした触感になっていること(三脚座など一部は従来通り)。ズームリングとフォーカスリングはスムーズな操作感で、好感を持ちました。
AFモーターは超音波モーターのHSM(Hyper Sonic Motor)。静かで高速に動作します。手ブレ補正は公称4段分。良く効いている印象で、ファインダーの中がしっかりと止まり、手持ち撮影でも安心して撮影できるでしょう。このクラスの標準ともいえる、インナーフォーカス、インナーズームも採用されています。
画質は抜けが良く、どことなくカラっとした印象の絵です。特に、ピントが合ったところはとてもシャープ。最新のレンズだけあって近距離でも十分に高画質で、絞り開放から周辺光量落ちがほとんど見られません。ボケもなだらかで感心しました。最短距離がキヤノン純正の「EF 70-200mm F2.8 L IS II USM」の1.2mより長い1.4mなのが気になるぐらいで、それ以外に欠点が見当たらないレンズです。
変わっているのは、フードを延長するフードアダプターが同梱されていることです。APS-Cセンサーを搭載するボディのときに効果を発揮するそうです。今回の作例ではあまり効果を認められませんでしたが、望遠撮影ではフレアやゴーストに悩まされがちなので、こうした細かい気遣いがうれしく感じられます。価格も純正レンズより安いので、大口径望遠ズームレンズ入門にはうってつけのレンズではないでしょうか。
- 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、別ウィンドウで800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
EOS 7D / APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM / 約6.1MB / 5,184×3,456 / 1/125秒 / F2.8 / +0.7EV / ISO100 / WB:10,000K / 200mm |
2010/8/19 00:00