シグマ、手ブレ補正機構搭載の「APO 70-200mm F2.8 EX DG」


APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

 シグマは22日、手ブレ補正機構付き大口径望遠ズームレンズ「APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM」を発表した。キヤノン用、シグマ用、ソニー用、ニコン用、ペンタックス用の発売を予告している。発売日、価格は未定。21日に米アナハイムで開幕するイベント「PMA 2010」に出品する。

 手ブレ補正機構「OS」を搭載する大口径望遠ズームレンズ。手ブレ補正効果は約4段分で、ソニー用、ペンタックス用も手ブレ補正を利用できる。

 同時発表の「8-16mm F4.5-5.6 DC HSM」、「17-50mm F2.8 EX DC OS HSM」と同様に、新光学ガラスのFLD(“F”Low Dispersion)ガラス2枚を採用した。

 FLDガラスは、屈折率と分散率が極めて小さく異常分散性が高いなど、蛍石と同等の性能を持ちながらコストパフォーマンスに優れるという超低分散ガラス。従来のレンズで取り除くことができなかった残存色収差(二次スペクトル)を除去し、シャープでコントラストの高い描写を実現したとしている。従来のガラスより比重も軽く、大口径レンズにおいても軽量化を図ることができるのも特徴。

 ほかにも特殊低分散SLD(Special Low Dispersion)ガラス3枚を採用し、軸上色収差を極限まで補正したとしている。

 AF駆動モーターは超音波モーターHSM(Hyper Sonic Motor)を搭載。

 APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラ使用時には、フードの長さを延長するフードアダプターを使用できる。

 また、別売のテレコンバーター「APO TELE CONVERTER 2x EX DG」および「APO TELE CONVERTER 1.4x EX DG」を装着可能。シグマ用、キヤノン用、ソニー用、ニコン用を用意し、価格は2xが3万3,600円、1.4xが2万9,400円。

 レンズ構成は17群22枚。最大撮影倍率は1:8。最短撮影距離は140cm。絞り羽根は円形の9枚。フィルター径は77mm。

 本体サイズは86.4×197.6mm(最大径×全長)、重量は未定(数値はシグマ用)。花形フード「LH850-02」、フードアダプター、三脚座「TS-21」が付属する。

 オプションでロングタイプの三脚座「TS-41」を用意する。価格は2万1,000円。

付属のフードアダプターフードアダプターに花形フードを取り付けたところ


(本誌:鈴木誠)

2010/2/22 01:00