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オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6」

交換レンズ実写ギャラリー
Reported by 大浦タケシ

E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約5.3MB / 4,032×3,024 / 1/320秒 / F8 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 9mm

 


E-PL1に装着。価格は7万4,550円

 オリンパスのマイクロフォーサーズユーザー待望の広角ズームである。気になる画角はフルサイズ判換算で18mmから36mmに相当する。M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6と同様、沈胴式の鏡枠機構を採用しコンパクトな鏡筒を実現している。価格は7万4,550円。別売のオプションとして、レンズフード「LH-55B」(同5,040円)が用意されている。

 マイクロフォーサーズ機では、これまで純正の標準ズームのワイド端よりも広い画角を得るには、一般にフォーサーズ用M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6にマウントアダプターを介して使用するか、パナソニックLUMIX G VARIO 7-14mm F4 ASPH.を使わざるをえなかった(フォクトレンダーULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Asphericalとマウントアダプターという手もないわけではないが、少々マニアック過ぎる)。どちらもAFは問題のない使い勝手であるものの、マウントアダプターを介してフォーサーズレンズを使用する方法は、大きいうえに重く、小型軽量を売りにするオリンパスのマイクロフォーサーズ機に似合っているとはいいがたい。また、パナソニックのLUMIX G VARIO 7-14mm F4 ASPH.も、オリンパス機のボディに比べて幾分大きく感じられる。

 本レンズはマイクロフォーサーズのコンセプトに準じたコンパクトな仕上りで、ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6にマウントアダプターMMF-2を加えたときの体積および質量とも半分を下回る。トライアルではE-PL1を使用しているが、バランスがよく手に馴染みやすく感じるものであった。パナソニックのLUMIX G VARIO 7-14mm F4 ASPH.より低価格な点も見逃せない。

 ちなみに本レンズの大きさと質量は、56.5×49.5mm・155g。鏡筒は前述のとおり沈胴式で、焦点距離9mmのときの全長は約78mm、同じく18mmでは約69mmとなる(いずれもレンズ単体実測値)。

 レンズ構成は8群12枚。レンズ中央部と周辺部の厚さの差が大きい大偏肉両面非球面2枚を含む非球面レンズ3枚に、高屈折レンズ1枚、EDレンズ1枚を使い、ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6よりも贅沢な光学系を採用する。最短撮影距離は25cm。AF駆動はレンズ内モーターによるスクリュードライブ機構によるもので、ピント合わせの高速化と静粛性が向上している。もちろんハイスピードイメージャーAF対応だ。絞り羽根枚数は7枚、円形絞りを採用する。

 オリンパスのレンズは、フィルム時代より青色がキレイといわれるが、本レンズも例外ではない。青空を写すと濁りのようなものがなくたいへんクリアだ。もちろん、カメラ側の絵づくりも影響してないわけではないが、レンズのヌケのよさも寄与しているはずだ。解像感については、被写体との距離などによって画面周辺部が変動することがあるものの概ね良好。色のにじみや像の流れなど気になるようなものは皆無で、諸収差をよく抑えている。全般に妥協したところが少なく、完成度の高いレンズといってよいだろう。

 同社のマイクロフォーサーズ用レンズは、これで4本目となった。レンズ交換式のミラーレスモデルは今年後半、激戦となりそうな気配だが、そこから一歩抜け出すにはレンズのバリエーションも重要な要素のひとつ。次はどのようなM.ZUIKO DIGITALが登場するか、さらに楽しみになってきた。

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像を別ウィンドウで表示します。

E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約5.2MB / 4,032×3,024 / 1/125秒 / F11 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 9mm E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約4.8MB / 3,024×4,032 / 1/1,000秒 / F4 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 9mm
E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約6.0MB / 3,024×4,032 / 1/25秒 / F4 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 9mm E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約5.6MB / 4,032×3,024 / 1/100秒 / F9 / +1EV / ISO100 / WB:オート / 18mm
E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約5.9MB / 4,032×3,024 / 1/40秒 / F4.6 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 12mm E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約4.7MB / 4,032×3,024 / 1/250秒 / F5.6 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 18mm
E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約5.4MB / 3,024×4,032 / 1/800秒 / F5.6 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 9mm E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約6.0MB / 3,024×4,032 / 1/25秒 / F5.6 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 18mm
E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約4.9MB / 3,024×4,032 / 1/320秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 9mm E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約5.0MB / 3,024×4,032 / 1/320秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 9mm
E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約5.0MB / 4,032×3,024 / 1/200秒 / F7.1 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 10mm E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約4.7MB / 4,032×3,024 / 1/160秒 / F13 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 17mm
E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約5.2MB / 4,032×3,024 / 1/400秒 / F5.6 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 18mm E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約6.1MB / 3,024×4,032 / 1/25秒 / F4.7 / 0EV / ISO800 / WB:オート / 12mm
E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約4.0MB / 3,024×4,032 / 1/100秒 / F6.3 / +1.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 18mm E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約4.0MB / 4,032×3,024 / 1/320秒 / F9 / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 9mm
E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約5.0MB / 4,032×3,024 / 1/250秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 9mm E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約5.8MB / 3,024×4,032 / 1/320秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 9mm

 


E-PL1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6 / 約4.7MB / 3,024×4,032 / 1/320秒 / F8 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 9mm







大浦タケシ
(おおうら・たけし)1965年宮崎県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、二輪雑誌編集部、デザイン企画会社を経てフリーに。コマーシャル撮影の現場でデジタルカメラに接した経験を活かし主に写真雑誌等の記事を執筆する。プライベートでは写真を見ることも好きでギャラリー巡りは大切な日課となっている。カメラグランプリ選考委員。

2010/5/26 00:00