デジカメアイテム丼

「なかよし」付録のカメラで大人が自由研究した結果

果たしてちゃんと写るのか!?

 少女漫画誌「なかよし 9月号」(講談社刊、8月2日発売、税込580円)には、付録として「ピンホールカメラ」が付いてくる。こうした雑誌の付録としては珍しいこともあり、早速購入して本来の読者層とは異なる“大人”が試してみた。

なかよし 9月号。ピンホールカメラと別冊が付く

 このピンホールカメラは夏休みの自由研究向けという触れ込みとなっており、表紙には「遊びも自由研究も200%カンペキ!!」とある。付録の使い方を記した別冊「最強☆宿題おたすけブック!」も付いており、ピンホールカメラの仕組みから自由研究のまとめ方までがわかりやすく解説してある。

 ピンホールカメラというのは、“針穴”をレンズ代わりにしたカメラのこと。一般のカメラとは異なるゆるい描写が特徴で、ファンも多い。

 付録のカメラは35mmフィルム(別売)を使用するタイプ。ほぼ完成品となっており、前面にリングパーツを嵌めてデコレーション用のシールを貼れば完成となる。

付録を開封したところ
本体はボディと裏蓋のパーツからなり、リングパーツをカメラの全面に嵌め込んで完成
ボディの内部はシンプルな作り
裏蓋ははめ込むだけだが、不用意に外れることは無かった

 カメラはシンプルなもので、可動部はシャッター板と2つのノブだけ。フィルムカウンターや巻き上げの停止機構はない。

シールを貼って完成。型番は「NY-2014」。“NY”は「なかよし」の略か
片吊りだが、ストラップ穴もある
ノブには回転方向が書いてある
シャッター板を上げたところ。ピンホールは円形に近い

 シャッターはスライドする板を上下させて操作する。露光時間はISO100のとき晴天で2〜3秒以下、曇りで3〜5秒以下、夜間で10分以上とある。今回はISO100のネガフィルムを用い、晴天だったため約3秒の露光時間とした。結果的にはちょうど良い露出となった。

今回はISO100のネガフィルムで試写した
フィルムを装填。今回の場合、“DXコード”は無用の長物である

 露光時間が長いので、カメラが動かないように柵や地面に押しつけるなど工夫して撮った(三脚穴は無い)。

 フィルムの巻き上げ量は、巻き上げノブの回転数を目安とする。7コマ目までは2回転、それ以降は1回転半とある。コマの重なりを防ぐためかなりマージンが取ってあり、36枚撮りフィルムで撮影できるのは約27コマとなる。もちろん、巻き上げずに撮れば多重露光が可能だ。

 撮る前は焦点距離50mmくらいを想定していたが、プリントを見るとやや広角のようだ。ピンホールカメラ独特のテイストで、少し周辺減光もある。光線漏れは起きなかった。

作例(同時プリントをデジカメで撮影)
ネガを見るとコマ間隔がかなり空いているのがわかる。ちょっともったいない気がするが、付録ということで大目に見たいところ

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 このカメラを手にする多くのなかよし読者にとって、“銀塩カメラ”で撮ることは初めての体験になるのであろう。このカメラで写真の楽しさを知ったことで、新たなカメラ女子や女性写真家が数多く誕生するのかもしれない。

(本誌:武石修)