ポラロイド「Polaroid PoGo App」

〜さすが本家! 完成度が高いAndroid用カメラアプリ

 Impossibleプロジェクトによるフィルムの復活や、サミット・グローバル・ジャパンによる国内事業の再生など、明るい話題に事欠かないポラロイド。そのポラロイドが、Android用のカメラアプリ「PoGo App」をリリースした。

起動画面フレーム選択画面ポラロイドフレーム
フレームにはテキストや日付の入力が可能撮影済み写真からもプリントできる

 PoGo Appは、様々なフレームをベースにエフェクト付きの写真が撮影できる、いわゆるカメラアプリだ。もちろん、この種のアプリでは定番の「ポラロイド風のエフェクトやフレーム」も選べる(というより本家本元)。フレーム選択メニューから選べる「ポラロイドフレーム」がそれだ。

 用意されたポラロイドフレームは、「SX70」「600」「Spectra」「セピア」「モノクロ」の5種類。さすが本家が作るだけあって、フィルムの質感、画質、色味の再現具合はなかなかのものだ。幅広のフレームも「いかにもポラロイド」といった風情で、好きな人にはたまらないだろう。撮影した際、じわっと写真が完成するというギミックもそれらしくて面白い。もちろん撮影後は、フレームにテキストを入力できる。

 また、ポラロイドフレームだけでなく、「アニバーサリーフレーム」、「デコレーションフレーム」、「トラベルフレーム」、「お役立ちフレーム」など計79種類のフレームを選択可能。汎用性の高い使い方も可能だ。

ポラロイドフレーム「SX70」ポラロイドフレーム「600」ポラロイドフレーム「Spectra」
ポラロイドフレーム「セピア」ポラロイドフレーム「モノクロ」

 動作要件は、Android OS 2.0以上、そしてディスプレイサイズが480×800ピクセル以上あることが条件だ。正式に動作が確認されているのは、HTCの「Desire」と「DROID Incredible」、Googleの「Nexus one」、Motorolaの「DROID」。Android OSが1.6ではあるがソニー・エリクソンの「Xperia」での動作確認もとれている。

 さてPoGo Appは、ポラロイドのインスタントモバイルプリンター「PoGo」との親和性の高さを特徴としており、むしろそのアプリ名から「PoGo用Androidアプリ」といって差し支えないだろう。撮影した写真をBluetoothでPoGoに送信し、PoGoからプリントする機能がメインといえる。撮影した写真はPoGoに最適化されており、1枚プリントや分割プリントなどが行なえる。

写真をモバイルプリンターの「PoGo」に転送できるプリントした写真(右)
XperiaとPoGoを接続Bluetoothで転送ファンにはうれしいおまけロゴも

 Xperiaを例に接続設定を説明すると、「設定」→「ワイヤレス設定」→「Bluetooth」のチェックマークを入れ、さらに「Bluetooth設定」を選択する。デバイスのスキャンを行ない、ポラロイドPoGoがスキャンされたことを確認、スキャンされた機器をタップして、ペア設定を行えば接続設定は終了だ。

 プリンターを使うには、アプリを立ち上げて「ギャラリーを開く」から写真を選び、「印刷」をタップする。印刷時間は転送スタートから計算して約48.5秒(ポラロイドフレーム「Spectra」で撮影した写真の場合)。PoGoをAndroid端末とともに持ち歩けば、どこでもプリントできる環境が整う。これぞポラロイドらしい写真の楽しみ方といえるだろう。

 ポラロイドでは今後、フレームの追加などの機能拡張を予告している。また、iPhoneやほかのプラットフォームへの対応も予定しているとのことだ。



(飯塚直)

2010/8/17 00:00