デジカメドレスアップ主義:マウントアダプターでカラーコーディネイト

OLYMPUS PEN mini E-PM1 + Elmar 3.5cm F3.5
Reported by澤村徹

  • ボディ:OLYMPUS PEN mini E-PM1(ホワイト)
  • レンズ:ライツ エルマー3.5cm F3.5
  • マウントアダプター:muk select muk LM-MFT MB R
  • マウントアダプター:近代インターナショナル LMリング
  • ストラップ:benlly's & job leather mini strap(ライトブラウン)
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 レンズ交換式カメラのボディカラーといえば、ブラックとシルバーがフィルム時代から続く定番色だ。ところがノンレフレックス機(ミラーレス機)に関しては、カジュアルユーザーを想定し、豊富なカラーバリエーションを用意するモデルが少なくない。PEN mini E-PM1にしても、全6色とバリエーション豊かだ。そこで今回は、カラバリ豊富なアイテムをそろえ、じっくりとカラーコーディネイトを楽しんでみたい。

 オールドレンズ付きのミラーレス機は、マウントアダプターがカラーコーディネイトの妨げになってしまう。マウントアダプターはその多くがブラックなので、徹底したカラーコーディネイトは難しい。こうした不満を解消してくれるのが、メタボーンズ製のライカMマウントアダプターだ。定番の黒以外に、赤と白をラインナップしており、ボディカラーやカメラケース、ストラップなどとカラーコーディネイトしやすい。シルバーではなく白をラインナップしているところが、ミラーレス機のボディカラー事情を踏まえていて興味深い。なお、メタボーンズは香港のマウントアダプターメーカーで、日本国内ではmuk selectにて購入できる。

 カメラケースはAki-Asahi製を組み合わせてみた。同社のレザースナップケースはレザーの種類とカラーが豊富で、様々なボディカラーに合わせて選択できる。また、一部の種類をのぞいては、ステッチのカラーを指定することも可能だ。今回は白のカメラボディ、赤と白のマウントアダプターをベースに、同社のケースでカラーコーディネイトしてみた。

ケースとアダプターを赤でそろえてみた。ありそうでなかった組み合わせだステッチとマウントアダプターを赤でそろえる。ボディが黒だとかなり大人びたスタイルだ
ボディカラーに合わせて白いアダプターを装着してみた。ケースはどの色でも似合うオリーブグリーンのケースもそつなく似合う。ストラップはキャメル系がいいだろう
メタボーンズ製アダプターは、muk selectにて黒が9,600円、赤と白は1万700円だAki-Asahiのケースは、カラーレザー(中央)が8,600円、ブライドルレザー(右)と手染めレザー(左)は9,600円だ

 ストラップはベンリーズ&ジョブのレザーミニストラップを組み合わせてみた。本製品は小型カメラ向けに設計されており、ミラーレス機と相性のよいサイズ感だ。長さは2種類あり、ショートサイズは約91〜112cm、ロングサイズは約104〜133cmとなっている。斜めがけする際はロングサイズがよいだろう。一見するとフルレザータイプのストラップだが、取り付け部分にアクリルテープを裏打ちし、耐久性にも配慮している。

レザーミニストラップはショートサイズ、ロングサイズともに6,090円だ手前がライトブラウン、後がダークブラウンだ。この他にナチュラルもラインナップしている
取り付け部分は耐久性に配慮し、レザーの裏側にアクリルテープを貼り付けている長さ調整の金具はギボシを用いている。デザイン上のポイントにもなっている

 エルマー3.5cm F3.5は、沈胴エルマー(エルマー5cm F3.5)の鏡胴を沈めたような姿だ。描写的にも沈胴エルマーとよく似ており、シャープネスとコントラストはやさしく、発色は地味で落ち着きがある。けっしてパンチのある表現ではないが、穏やかな日常をスナップしたいとき、この素朴な描写がしっくりとくるはずだ。クセのないレンズなので、ユーザー層を問わず、誰もが気負わずに使えるだろう。なお、作例はRAWで撮影し、Lightroomでストレート現像している。

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなしの撮影画像(JPEG)を別ウィンドウで表示します。
E-PM1 / Elmar 3.5cm F3.5 / 4,032×3,024 / 1/1,600秒 / f3.5 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 35mmE-PM1 / Elmar 3.5cm F3.5 / 4,032×3,024 / 1/400秒 / f4.5 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 35mm
E-PM1 / Elmar 3.5cm F3.5 / 4,032×3,024 / 1/1,000秒 / f3.5 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 35mmE-PM1 / Elmar 3.5cm F3.5 / 4,032×3,024 / 1/1,250秒 / f4.5 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 35mm
E-PM1 / Elmar 3.5cm F3.5 / 4,032×3,024 / 1/1,600秒 / f3.5 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 35mmE-PM1 / Elmar 3.5cm F3.5 / 4,032×3,024 / 1/800秒 / f4.5 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 35mm

 PEN mini E-PM1は、数あるミラーレス機の中でもコンパクトなモデルだ。この点を踏まえると、シネレンズやレンジファインダー機用レンズなど、小ぶりなレンズを付けて軽快に撮りたいカメラである。大柄なレンズを装着する際は、レザーケースを装着し、グリップ感を高めておくとよいだろう。なお、本機は録画ボタンに拡大表示をアサインできる。録画ボタンが拡大表示専用ボタンとして機能するので、オールドレンズ撮影が快適になるはずだ。



(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、こだわり派向けのカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。玄光社「オールドレンズ・ライフ」シリーズをはじめ、オールドレンズ関連書籍を多数執筆。http://metalmickey.jp

2012/3/9 00:00