デジカメドレスアップ主義

変則セットアップのススメ

SIGMA DP3 Merrill

 デジタルカメラのドレスアップにおいて、ケースとストラップはことのほか重要なアイテムだ。ドレスアップ慣れしている人であれば、異なるブランドのアイテムを自在に組み合わせ、よりオリジナリティのあるスタイルを楽しんでいることだろう。

 しかしながら、ブランドちがいのアイテムは、デザインテイストが異なるので気をつかうことが多い。手軽にドレスアップするのであれば、やはり同一ブランドのセットアップが無難だろう。同一ブランドでも色ちがいやシリーズちがいの製品を組み合わせれば、バリエーションを感じさせつつも統一感のあるスタイルが作れる。今回はDP3 Merrillをベースに、同一ブランドの変則セットアップを試してみた。

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  • ボディ:SIGMA DP3 Merrill
  • ケース:ユリシーズ SIGMA DP3 Merrill Body Suit (ネイビー)
  • ストラップ:ユリシーズ レザーストラップ クラシコ(ブラウン)
  • レンズフード:ミノルタ D57KH

 ユリシーズからDP Merrillシリーズ向けの新型ケースが登場した。本製品はDP1/2/3 Merrillに対応したDP Merrillシリーズ汎用ケースだ。同社のボディスーツはチョコレートとブラックが定番色だが、本製品は新たにネイビーをラインナップしている。プエブロというイタリア製のダメージ加工レザーを使っており、褪せたような風合いが魅力だ。

 ユリシーズのケースとストラップは、その大半がプエブロを用いている。つまり、色ちがいでケースとストラップを組み合わせても、素材というファクターは共通だ。ここではネイビーのケースとブラウンのストラップを組み合わせてみた。距離感のある色味だが、素材が同じなのでスタイルにまとまりがある。同一ブランドでまとめるアドバンテージの好例といえるだろう。

 レンズフードはミノルタの古いカブセ式を選んでみた。レンズ先端のバヨネット部分に直接かぶせている。若干ガタつきがあるものの、無理に引っ張らないかぎり、実用的な程度に取り付けできた。

DP Merrillボディスーツは大きなグリップを備え、ホールド感向上に貢献する
新型ケースは軍艦部にブリッジを新設。MODEボタンが隠れてしまうが、ホックボタンの上から操作できる
背面はAELボタンが隠れているが、マーキングしてあるのでその部分を面押しすれば操作できる
底面のイージーアクセス機構を搭載し、バッテリーやメモリーカードをすばやく交換できる
ネイビー、チョコレート、ブラックの3色展開だ。価格は各1万3,440円
クラシコはケースと同じプエブロを用いている。価格は6,825円だ
強度向上のため肩当てエンド部分のデザインが変更になった。パーツ類はすべて樹脂製だ
チョコレート、オリーブ、インディゴなど、全5色のカラーバリエーションを用意する

  • ボディ:SIGMA DP3 Merrill
  • ケース:Deff Deep Half Case for SIGMA DP1/2/3 Merrill (ブラウン)
  • ストラップ:Deff Vintage Camera Neck Strap(ブラック)
  • ストラップパーツ:weiche Brise ストラップパーツ/コードバン(角穴ベルト式12mm)
  • レンズフード:フォクトレンダー LH-3(生産終了品)
  • ファインダー:コダック レチナ用35/80mmファインダー
  • フィルター:52mm保護フィルター

 2スタイル目はDeffの製品でまとめてみた。まずケースはDP1/2/3 Merrill全機に対応し、ダコタレザーを用いたシックな佇まいだ。ブラウンは濃淡をつけた染めでビンテージ感があり、特にグリップまわりが印象的である。本製品は背面のストラップ取り付け部で固定するスタイルで、そこを軸にケースを着脱できる。カメラ本体の底面にすばやくアクセスでき、バッテリーやメモリカードの交換がスピーディーだ。ただし、ケースのフィット感は若干の余裕があるため、ケースが外れやすいという側面もある。このあたりは好みが分かれる仕様かもしれない。

 ストラップもDeffの製品を選んでみた。細いレザーを組紐風に編んでいる。ケースとデザインテイストは異なるが、同一ブランドの製品だけあってクラシカルな雰囲気は相通ずるものがある。ケースがブラウン、ストラップがブラックと異なる色を組み合わせているが、思いのほかよくなじむスタイルだ。

 ファインダーとフードもクラシカルなアイテムを組み合わせてみた。DP3 Merrillは中望遠コンパクトということもあり、このファインダーとフードに実用性は期待しづらい。あくまでも外観重視でドレスアップしている。

DeffのハーフケースはDP1/2/3 Merrill共用だ。グリップ搭載でホールド性に配慮している
ハンドメイドによるレザーケースで、ステッチやコバのていねいな仕上げが好印象だ
背面は大きく開き、ボタン操作を妨げないレイアウトになっている
三脚穴はない。底面のレザーも濃淡をつけた染めが施されている
ほどよく隆起したグリップを備えている。濃淡のついた染めのおかげでより立体的に見える
背面右側のストラップ取り付け部で、カメラ本体とケースを固定する
カラーはブラックとブラウンの2色展開だ。価格は2万9,800円となる
DeffのVintageシリーズは1万3,800円。編込みレザーが特徴的なストラップだ
取り付けは二重リング式で、先端をくるんだレザーがデザイン上のアクセントになっている
写真のブラックとブラウンのほか、レッドとキャメルをラインナップしている

 DP1/2/3 Merrillは、ボディの外寸がそろっているのでケースを流用しやすい。複数のDP Merrillシリーズを持っているユーザーにとって、これは大きな恩恵だ。ストラップ取り付け部はスリット型で、テープ式や二重リング式のストラップが装着できる。ストラップ選択の幅が広がり、ドレスアップしやすいコンパクトカメラだ。レンズ先端にはネジ切りがあり、フィルターやスクリュー式のレンズフードが装着できる。

 また、フィルターを付けた状態でかぶせ式フードを装着するという手もある。本体はコンパクトカメラとしては大きい部類だが、そのおかげで外付けファインダーを付けてもボディバランスがよい。シンプルなボディデザインも相まって、ドレスアップしやすいモデルといえるだろう。

澤村徹

(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、ひと癖あるカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。近著は「オールドレンズ・ライフ Vol.2」(玄光社)、「オールドレンズレジェンド」(翔泳社)他。http://metalmickey.jp