デジカメドレスアップ主義

手仕事極まるカメラジュエリー

FUJIFILM X-E1 + Elmarit-R 24mm F2.8

  • レンズ:ライツ エルマリートR 24mm F2.8
  • マウントアダプター:メタボーンズ スピードブースター L/R-X mount(デジタルホビー)
  • カメラケース:鳥井工房 X-E1エバレディケース(サドルプルアップ/コニャック)
  • ストラップ:FReCS-ConsumerX Black
  • ソフトレリーズボタン:ジェイツジムラ “I Believe I Can Fly”

※この記事を読んで行なった行為によって生じた損害はデジカメWatch編集部、澤村徹および、メーカー、購入店もその責を負いません。また、デジカメWatch編集部および澤村徹は、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。

 カメラジュエリーが好評のジェイツジムラから、個性派ソフトレリーズボタンが登場した。ソフトレリーズボタンはその大半が円形だが、“I Believe I Can Fly”と名付けられた本製品は、フェザーをモチーフした非円形である。マテリアルは既存のカメラジュエリーと同様、シルバー925だ。純銀製というだけでもめずらしい上に、非円形というチャレンジマインド旺盛な製品に仕上がっている。

 一見するとキワモノアイテムのようだが、実物に触れると印象が一変する。上面はゆるやかにアールを描いており、凹みが指の腹にしっくりとフィットするのだ。また、見た目よりも薄作りで、羽根の軽さが伝わってくる。現時点では試作品だが、販売する際は2万6,000円程度を想定しているという。

ジェイツジムラの“I Believe I Can Fly”は2万6,000円程度になる見込みだ
横から見ると、上面がゆるやかにアールを描いているのがわかる。これが押しやすさの秘訣だ

 さて、このように特異な外観のソフトレリーズボタンだが、非円形ということで取り付けはちょっとした問題がある。本製品は約45度の角度が正位置となるが、シャッターボタンのスクリューは機種によって様々であり、必ずしても正位置で止まってくれない。そのため本製品は、カメラを持ち込んで個別に調整して納品することになるという。こうしたきめ細かい対処はハンドメイドブランドならではの手仕事だ。

羽根を45度に傾けた状態が本製品の正位置となる。カメラに合わせてショップで調整してくれる

 なお、ジェイツジムラの国内販売はこれまで直販(ネット通販とリアル店舗)のみだったが、本年2月20日よりマップカメラでも取り扱いがスタートした。もともと海外では人気の高いブランドだったが、今後は日本国内でもカメラジュエリーの人気が高まりそうだ。

 カメラケースは鳥井工房のX-E1エバレディケースを選んでみた。鳥井工房は最近レザーのバリエーションを増やしており、本製品はベルギーのマシュア社製サドルプルアップを用いている。レザーを曲げると染みこんだオイルが移動し、濃淡となってあらわれる。見た目は地味だが上品な光沢感があり、高級志向の硬派なケースに仕上がっている。

カメラケースは鳥井工房のX-E1エバレディケースを装着した。価格は2万5,800円
ブラックボディと明るめのブラウンがよく似合う。アダプターはスピードブースターを装着
背面は無理なくボタン類にアクセスできる。液晶部のカバーが付属している
本ケースはプルアップレザーを用いている。折り曲げによる濃淡の変化が特長だ
出っ張りのおかげでレンズを付けた状態でもカメラが倒れない。60mmマクロに対応した中サイズだ

 ストラップはFReCS-ConsumerX Blackを合わせてみた。いわゆるイージーアジャストタイプの製品で、ワンアクションでストラップの伸縮が可能だ。米国製ミルスペック素材を日本で縫製したヘビーデューティーなストラップである。なお、FReCSシリーズはプロバージョンとコンシューマーバージョンがあり、コンシューマーバージョンはショルダーパッドを採用している点が特徴だ。

FReCS-ConsumerX Blackは七洋交産のオリジナルブランド製品だ。価格は1万3,440円
スリングの調整バックルはロック機能を搭載。重量のあるカメラでも抜け落ちない仕様だ
この部分を引っ張るだけでストラップの伸縮が可能。スムーズなアクションで調整できる

 今回はライカRマウントのスピードブースターでエルマリートR 24mm F2.8を装着した。X-E1に装着した際は、24mm×0.71倍×1.5倍で35mm判換算25.6mm相当となる。ほぼ本来の画角での撮影といって支障ないだろう。ライカRレンズはEOSフルサイズ機にも装着できるが、このレンズはEOSフルサイズ機だとミラー干渉のリスクがある。エルマリート24mmでフルサイズ撮影できるのは、スピードブースターならではのアドバンテージだ。

 所有するライカRレンズを試したところ、エルマリートR 28mm F2.8 Type I、エルマリートR 35mm F2.8 Type I、ズミクロンR 50mm F2など、多くのライカRレンズがスピードブースター L/R-X mountに装着できた。ただし、スーパーアンギュロンR 21mm F4は無限遠近辺で内部干渉が発生した。装着を試す際はピントリングを最短側にして取り付け、その後ゆっくりと無限遠側にまわしていく。もし途中でピントリングの動きが止まったら、内部で干渉していることになる。スピードブースターは補正レンズが剥き出しになっているので、干渉については十分に注意しよう。

スピードブースター L/R-X mountはデジタルホビーにて4万3,800円。Xシリーズでフルサイズ撮影が可能だ
三脚座は六角レンチで着脱できる。ネジ穴が貫通していないので、テーピングなどは不要だ

  • ・作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • ・縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。

X-E1 / Speed Booster / Elmarit-R 24mm F2.8 / 4,896×3,264 / 1/550秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 24mm
X-E1 / Speed Booster / Elmarit-R 24mm F2.8 / 4,896×3,264 / 1/1,600秒 / F2.8 / +0.67EV / ISO200 / WB:オート / 24mm
X-E1 / Speed Booster / Elmarit-R 24mm F2.8 / 4,896×3,264 / 1/250秒 / F5.6 / -0.67EV / ISO200 / WB:オート / 24mm
X-E1 / Speed Booster / Elmarit-R 24mm F2.8 / 4,896×3,264 / 1/2,000秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 24mm
X-E1 / Speed Booster / Elmarit-R 24mm F2.8 / 4,896×3,264 / 1/220秒 / F5.6 / +0.67EV / ISO200 / WB:オート / 24mm
X-E1 / Speed Booster / Elmarit-R 24mm F2.8 / 4,896×3,264 / 1/400秒 / F5.6 / -0.67EV / ISO200 / WB:オート / 24mm

澤村徹

(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、ひと癖あるカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。近著は「オールドレンズ・ライフ Vol.2」(玄光社)、「オールドレンズレジェンド」(翔泳社)他。http://metalmickey.jp