伊達淳一が徹底解剖!「OM-D E-M1 Mark II」の先進性
【実写検証編 その2】高画質&耐久性能がもたらすものとは?
5軸シンクロ手ぶれ補正・高感度……マイクロフォーサーズの常識を超える画質性能を見る
2017年2月20日 12:00
前回は【実写検証編 その1】として、伊達淳一さんにAFや連写などに関する性能を検証してもらいました。E-M1 Mark IIの動体性能が良くわかるレビューになっていたと思います。
【実写検証編 その1】動きモノはどこまで撮れるのか?
最終回となる今回の【実写検証編 その2】では、第2回のインタビューで明らかになった、手ぶれ補正や高感度性能など、画質関連の内容を検証になります。
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伊達淳一が徹底解剖!「OM-D E-M1 Mark II」の先進性
(編集部)
検証--「5軸シンクロ手ぶれ補正」
撮影領域が広げる最大5.5段分の強力な効果
E-M1 Mark IIには5軸ボディー内手ぶれ補正が搭載されていて、最大5.5段分の手ぶれ補正効果が期待できる。この手ぶれの心配が少ない、というのも、高画質な描写を引き出すのに重要な要素だ。
なかでも注目なのが、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4 IS PROと組み合わせると、ボディーISとレンズISを協調動作させる5軸シンクロ手ぶれ補正により、最大6.5段の補正が可能な点。
実際、どれだけスローシャッターで手持ち撮影できるかチャレンジしてみたが、換算35mm前後の画角なら1秒の手持ちは余裕で2秒もいける。4秒だとちょっと歩留まりは低くなるものの、3.2秒なら3枚に1枚くらいはピクセル等倍チェックでもピタリと止まることが多かった。夕景から暮景の撮影なら三脚要らず。滝や水の流れも手持ち撮影が可能だ。
山中湖花の都公園のイルミネーション。5軸シンクロ手ぶれ補正が効くので1/3秒は余裕。感度を上げずに手持ちで撮影できるのは画質面でも大きな強みとなる。バリアングルモニターを活かしたローポジションで撮影している。
羽田空港第1ターミナル展望デッキから。駐機している特別塗装のSTAR WARS JETと夕空の赤さを主題に横浜ランドマークタワーをアクセントに加えてみた。5軸シンクロ手ぶれ補正は効かない組み合わせだが、換算300mmの画角で1/4秒手持ちでぶれていないのはスゴイ。
5軸シンクロ手ぶれ補正の実力を試すため、マジックアワーに手持ちチャレンジ。換算46mm相当の画角ということもあり、4秒だと撃沈してしまったが、2秒だと結構な確率で止まる。ピントを合わせた前景の樹の細い枝までシャープに写っている。
日がとっぷりと暮れて、月と金星がその存在を主張、西の空の残照にかろうじて富士山のシルエットが浮かんでいる。京王多摩川〜京王稲田堤間の多摩川を渡る鉄橋を電車が渡る瞬間を待ってスローシャッターでぶらしてみた。もちろん、完全手持ち撮影だ。
検証--「高感度」
マイクロフォーサーズの限界を突破?
センサーサイズが小さなマイクロフォーサーズ機にとって最大のウィークポイントとされているのは高感度画質だ。従来のE-M1だと、積極的に常用しようと思えるのはISO800までで、どうしても感度が足りないときはISO1600までなら許容、というのがボクの基準だった。
ところが、E-M1 Mark IIのニュースリリースには
高速画像処理エンジン「TruePicVIII」の採用により、高感度撮影時の画質が飛躍的に向上し、ディテールを残したままノイズが少ない映像を得ることが可能となりました。これに伴い常用感度(ISO AUTO時)の上限もISO6400となり、さまざまな撮影シーンに柔軟に対応可能となります。
オリンパス ニュースリリース: AF/AE追従で最高18コマ/秒の高速連写を実現 ミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」を開発
とある。画素数が20Mピクセルに増え、像面位相差画素も増えているのに、高感度画質が向上するとはにわかに信じられなかったこともあり、E-M1 Mark IIを使い始めた当初はISO AUTOの上限をISO6400からISO2000に変更したくらいだ。
ただ、高感度域の画質向上にかなり注力したという開発者の話を聞き、その後はISO AUTOの上限を初期設定のISO6400まで戻し、心の中では「画像処理エンジンによる塗りつぶし画質じゃないか」と疑いつつも(笑)、とりあえずE-M1 Mark IIの高感度を試してみたところ、意外にもISO3200〜6400の画質が良好なことにビックリ。輪郭が不自然にボソボソとせず素直に再現され、ある程度のコントラストを保っている部分はディテールがドロッと潰れてしまうことも少ないのだ。食わず嫌いでゴメンなさい、だ。
その一方で、ISO800〜2000あたりの描写は、その感度で期待する描写よりも少し精細感が足りないというかキレが甘く、特に低コントラスト部分のディテール再現に不満を感じるケースもある。こうしたケースでは、高感度ノイズ低減をOFFに設定したり、RAWで記録してAdobe Camera RAWなどで現像し直したほうが、より低コントラストな部分まで高い解像感を引き出せる。初代E-M1よりも解像感がマイルドになったと感じている人は、高感度ノイズ低減OFFやRAWから現像し直してみると、ローパスフィルターレスのキレの良い解像に仕上げられるはずだ。今後の要望としては、ノイズよりも解像重視のピクチャーモードをぜひ追加してほしいと思う。
日も暮れて撤収しようとしていたときに目の前にモズが留まった。肉眼でもかなりの暗さで、ISO3200でも1/50秒を切るのがやっと。多少露出アンダー気味だが、それでもモズの羽根がドロドロに溶けていないのを見て、E-M1 Mark IIの高感度画質の向上が確認できた。
多摩動物公園のムフロンを檻越しに撮影。閉園ギリギリの時間だったので、感度もISO5000まで上がってしまって、細部の解像やボケた部分は多少溶けかけているが、この感度としてはまずまずの描写といえるだろう。
新宿御苑の早咲きの寒桜でメジロ撮影。動体ぶれを抑えるため高速シャッターにしていたので、日陰に入るとISOオートでISO4000まで感度アップ。鳥撮りには厳しい感度だが、撮影距離が近いこともあってメジロの目の周りの白い羽根もそこそこ解像していてビックリ。
検証--「ハイレゾショット」
検証--「防塵・防滴・耐寒」
雪の地獄谷野猿公苑でありがたみを実感
海外からの観光客で人気のスポット、地獄谷野猿公苑(長野県山ノ内町)にスノーモンキーを撮影しに行ってきた。ここは、野生の猿が温泉に入ることで有名なスポットで、特に雪が降っていると多くのカメラマンが訪れるのだが、あまりの大雪で温泉の配管がどこかで外れてしまい、お目当ての温泉は冷泉状態。温泉目当てで訪れた猿も、雪にまみれながら周りで寒さに耐えている。
ちなみに、地獄谷野猿公苑に行くには、駐車場から平坦ではあるものの約30分の遊歩道を歩く必要があり、今回のように大雪で早い時間だと除雪が間に合っていないこともある。そんな遊歩道を30分も歩くのだから、できるだけ荷物は軽い方がありがたい。いつもはスケベ心を出してさまざまなカメラを持って出掛けるのだが、かなりの大雪なので機材はE-M1 Mark IIとPROレンズ4本に割り切ったことで、30分の雪道も楽に歩くことができた。
防塵・防滴・耐寒仕様とはいえ、まだクレジットカードの支払いも終わっていない私物なので、最初は、一応レインジャケットを被せて撮影していたが、雪の勢いが少し弱まったところで、思い切ってレインジャケットを外して撮影。結構、ボディーやレンズに雪が積もったが、まあ、豪雨の中で使用したわけではないので、なんのトラブルもなく正常動作した。
また、E-M1 Mark IIは、撮影枚数がつい多くなってしまうこともあり、それなりにバッテリーを消耗するのだが、バッテリー室のロックがレバー式なので手袋をしていてもスムーズにバッテリー室の蓋を開閉できる。これがボタンを押し込みながらスライドしてロックを外す方式だと、手袋をしているとうまく操作できなかったりする。うん、なかなかよく考えられている仕様だ。
予想外だったのが、アイピースに降ってきた雪が付着するとアイセンサーが誤動作して、ファインダー撮影に切り替わってしまうこと。特に、撮影した画像を確認していると、アイピースが上を向くので雪が付着しやすく、液晶モニターに再生中の画像が消えてしまう。払っても払ってもすぐに雪が付いてしまうので始末に悪い。このような場合は、EVFを覗きながらファインダー左横のモニターボタンを長押しし、EVF自動切換設定をOFFにするか、バリアングル液晶モニターを完全に開いた状態にすれば、雪の付着でアイセンサーが不用意に動作するのを回避できる。
どうしようもないのが、雪や雨の中でのレンズ交換。ミラーレスカメラは撮像センサーが剥き出しなので、雨や雪が直接付着しないまでも、舞っているしぶきが付着する恐れもあり、万が一水滴が付着してしまうとリカバリーは困難だ。なので、1台のボディーに1本のレンズと割り切り、レンズ交換は結露に注意して室内で行うか、2台のボディーにそれぞれ異なる画角のレンズを装着して撮影に臨むのが安心だ。
理想は、レンズ交換時にセンサーやシャッターユニットに水滴等が付着しないようにする防護シャッターをフラッグシップモデルには装備して欲しいところだが、現状のE-M1 Mark IIでも、レンズ交換時にはメカシャッターを閉じる設定があれば、と思う。
温泉が冷たく、雪が降りしきる中、身を寄せて寒さに耐える小猿たち。雪の粒にフォーカスがもっと惑わされるかと思ったが、想像していたよりも安定してC-AF撮影が行えた。顔認識は残念ながらお猿さんには働かなかった。
雪をあまり白トビさせず、それでいて猿の顔もある程度明るくしたい。絶妙な露出補正が要求されるシーンだが、ライブビュー表示で仕上がりをある程度確認できるので、露出補正が必要か否か、撮影前でも的確に判断できる。
温泉に使っているスノーモンキーを撮れなかったのは残念だったが、その分、身を寄せて暖を取る猿団子が園内のあちこちで見られたのはある意味ラッキー。電子シャッターによる静音連写Lだとシャッター音もしないので、必要以上に猿を威嚇せずに済む。
小猿を背中に乗せて移動するお母さん猿をC-AFで連写。小猿は被写界深度外だが、こういうシーンでは、絞り込まなくても大きくボケすぎないというのはむしろメリット。ハイライトの階調も軟らかで、雪のトーンも絶妙に残っている。
できるだけ小猿の目線で撮りたかったので、バリアングル液晶モニターでローレベル撮影。チルトモニターを好む人もいるが、縦位置撮影での柔軟性を考えると、横位置撮影でワンアクション多くなっても、やはりバリアングルモニターがイイ。
園内の通路を見上げると、木に猿がズラリ。逆光気味で肉眼ではシルエットにしか見えない猿も、プラスの露出補正をかけると毛並みの色や顔がなんとか見えてきた。最近、一眼レフカメラで露出補正をかけたのにファインダーが明るくならないと一瞬悩んでしまう始末だ。
検証--「レンズラインナップ」
高性能レンズが揃う強み
E-M1 Mark IIは、APS-Cや35mmフルサイズフォーマットに比べ、センサーサイズの小さなマイクロフォーサーズ規格を採用している。単純にカメラボディー単体での画質性能では、ラージフォーマットのほうが有利ではあるが、センサー性能だけでなく、画像処理エンジンやレンズ性能も画質を大きく左右する。
特にどれだけ高性能なレンズが揃っているかは重要なポイントだ。どんなに優れた撮像センサーを搭載していても、高性能レンズが充実していなければ、高画質を引き出すのはむずかしいし、例え、高性能なレンズがあっても大きく重ければ持って歩ける本数が限定され、無理して持ち出せば機動力が大きく低下してしまう。
その点、E-M1 Mark IIは、高性能なM.ZUIKO PROレンズやM.ZUIKO PREMIUMレンズが充実していて、絞り開放から周辺画質も安定している。PROレンズは、マイクロフォーサーズ規格としてはやや大きく重いが、他のカメラシステムと比べれば十分小型軽量で、超広角から超望遠まで一通りカメラバッグに入れて持ち歩ける機動性の高さも魅力だ。
このように、E-M1 Mark IIは、機動性にも優れ、強力なボディー内手ぶれ補正と無振動の電子シャッターで微かなブレのリスクも少なく、さらに高性能なM.ZUIKO PROレンズ、M.ZUIKO PREMIUMレンズが揃っているのが、他のカメラシステムに対するアドバンテージだ。
35mm判換算14mm相当の超広角の強烈なパースペクティブを活かし、新宿のビル群を仰角撮影。光量が十分にあったのでF8まで絞っているが、ここまで絞らなくても周辺画質はとても安定している。巨大なレンズでなくても周辺画質が良い、というのがM.ZUIKO PROレンズの魅力だ。
浅草・吾妻橋から東京スカイツリーを臨む。ローパスフィルターレス20Mピクセルセンサーと、高性能なPROレンズにより、この画素数の描写としては非常に鮮明だ。必要以上にシャープネスを高めていないので、エッジもさほどギスギスな描写になっていない。
海外からの観光客に人気の新倉山浅間公園から見た忠霊塔と富士山。ここまで約400段の階段を上る必要があるので、機材は少しでも軽い方がありがたい。富士山の積雪と忠霊塔のシャドー部の輝度差を考慮し、階調[オート]で撮影している。
山中湖のパノラマ台から富士山をアップで狙う。風で巻き上げられた山頂付近の雪がよく写っている。何のひねりもない平凡な構図だが、レンズが周辺までシャープだと、それだけで写真のクォリティが高くなったように感じてしまう。
月と金星のランデブーだけではつまらないので、多摩川の土手まで出掛け、よみうりランドの観覧車と絡めてみた。もう少し感度を上げれば手持ち撮影も可能だが、せっかくの絶景なので三脚を使い、感度を抑え、1段絞り込んで撮影している。
検証--「4K動画」
手持ちでOK。動画専用ピクチャーモード「FLAT」がオススメ
残念ながら我が家には4Kモニターや4Kテレビがないので、4Kで動画を撮影してもその真価を確認することができないが、WQXGA(2,560×1,600ドット)のパソコンモニターでもフルハイビジョンとは明らかに精細感が違うのはわかる。
ちなみに、ボクが4K動画を撮影し始めたのは約1年前。フルハイビジョンよりもピントやぶれにシビアで、基本的には三脚を使って撮影しないと、4Kならではの高品位な映像を記録できないと思っていたのだが、E-M1 Mark IIは、強力なボディー内手ぶれ補正と、動画撮影時には電子補正も併用するので、手持ちでも驚くほど安定した画面で動画を撮影し続けられる。特に、M.ZUIKO ED 12-100mm F4 IS PROとの組み合わせは、カバーする画角やズーム倍率、E-M1 Mark IIに装着したときのバランスも良く、手ぶれ補正の効きも異次元だ。4Kモニターを持っていなくても、とりあえずキレイで安定した動画が撮れるので、静止画メインという人ももっと積極的に動画も撮影してほしいと思う。
また、インタビューで教わった動画撮影専用のピクチャーモード「FLAT(フラット)」も、ありがちなケバケバな色や階調ではない。輝度差の大きなシーンでもハイライトからシャドーまでなめらかな階調で再現でき、それでいて、彩度は決して地味ではなく、実に自然な画作りで、必要に応じて後処理もしやすそうだ。この春は、ぜひE-M1 Mark IIで静止画だけでなく、4K動画も撮りまくりたいと思っている。
地獄谷野猿公苑にて。M.ZUIKO ED 40-150mm F2.8 PRO + MC-14で手持ち撮影。ピクチャースタイル「動画フラット」で撮影しているので、雪の階調も静止画よりも柔らかく再現されている。C-AFでの撮影だが、AFの追従はわざと遅くしているそうで、こういったシーンではあまり過敏にピント位置が変化せず、落ち着いてみていられる。ただ、シーンによってはAFが遅く感じられるので、追従速度は可変できるようにしてほしい。
コンコンコンという音がしたので周囲を探すと、コゲラさんを発見。静止画にはちょっと遠すぎるが、動画ならアップで写せなくても映像として成立しやすい。レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 IS PRO + MC-14。なんと換算840mmの超望遠を手持ち撮影しているにもかかわらず、この安定した画面は驚き。動画撮影ではAFターゲットモードが[スポット]か[オール]の二択なので、前後の動きが少ないこともあり、思い切ってMFで撮影している。
これもM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 IS PRO + MC-14による手持ちの超望遠動画。葉っぱの根元なのか、なにかを無心についばむシジュウカラの姿をそこそこアップで捉えられた。これもピントの安定性・確実性を重視してMFによる撮影だ。
総括
ボクがE-M1 Mark IIを手にしてから、メーカー貸出機も含めると3か月以上が経過した。EVFの見え、AFと連写の速さに驚き、実際にさまざまな動体を撮影してみて、「これはこれまでのミラーレスカメラとは明らかに違う!」との確信を得た。もちろん、フルサイズにはフルサイズの良さがあるが、少なくともAPS-C一眼レフに対するボクの中での支持率は減り、所有機材のフルサイズとマイクロフォーサーズの二極化が加速しつつある。
特に、所有するM.ZUIKO PROレンズが自分でも驚くほど増殖している。F1.2の大口径レンズもいいが、できるだけ早く焦点距離150mmから300mmの間を埋める超望遠のPROズームが登場すれば、今以上にE-M1 Mark IIを使用する比率が高まるのは必至。ボタンカスタマイズ時の一部の機能の制約、C-AF中のフルタイムMF操作ができないなど改善してほしい点はあるが、そこは、ユーザーの要望に真摯に耳を傾け、初代E-M1で太っ腹なファームウェアアップデートで機能追加や操作性の改善を行ってきたオリンパスだけに、E-M1 Mark IIもこの先更なる進化を遂げると信じている。
CP+2017で、E-M1 Mark IIの【高速性能】【高画質性能】を体験しよう!
いよいよ2月23日(木)から開幕するカメラ・写真の祭典「CP+2017」。オリンパスブースでは、本連載の主役であるE-M1 Mark IIの実機があなたを待っています。約18コマ/秒の連写や5軸シンクロ手ぶれ補正の実力をぜひお試しください!
CP+2017オリンパスブースの情報
http://fotopus.com/event/cpplus2017/
開催日:2月23日(木)〜26日(日)
会場:パシフィコ横浜
制作協力:オリンパス株式会社
撮影協力:地獄谷野猿公苑