写真展
上田義彦写真展「Materia 2015」
(キヤノンギャラリー)
Reported by 本誌:河野知佳(2015/11/2 08:00)
本展は、写真家、上田義彦氏による写真展です。
上田氏は、アメリカのワシントン州の木々や森をとらえた写真集「Quinault」から、屋久島の木々や森を記録した近作「Materia」に至るまで、約30年にわたり、写真を通じて地球上の生命の根源について考察を続け、巡礼の旅を続けてきました。
本展では、新作を中心に「Materia 2015」のタイトルのもと、海中や木々や台地など地球上の『生命を生む力』を表した作品約30点を展示します。今夏以降、インドネシアとパタゴニアにおいて、約5,060万画素のセンサーを搭載する一眼レフカメラEOS 5Dsで撮影した新作も含み、最大約2メートルの大型パネルで展示します。
(写真展情報より)
会場・スケジュールなど
- ・会場:キヤノンギャラリーS
- ・住所:東京都港区港南2-16-6キヤノンSタワー1階
- ・会期:2015年11月14日土曜日〜2015年12月12日土曜日
- ・時間:10時〜17時30分
- ・休館:日曜日・祝日
- ・入場:無料
ギャラリートーク
キヤノンギャラリーS:2015年11月14日土曜日16時~(無料、各回50名)
作者プロフィール
1982年に独立。写真家、多摩美術大学教授。
東京ADC賞最高賞、ニューヨークADC賞、カンヌグラフィック銀賞、朝日広告賞、日本写真協会 作家賞など国内外のさまざまな賞を受賞。
代表作として、ネイティブアメリカンの神聖な森を撮影した『QUINAULT』(京都書院、1993)、「山海塾」を主宰する前衛舞踏家・天児牛大のポートレート集『AMAGATSU』(光琳社、1995)、自身の家族に寄り添うようにカメラを向けた『at Home』(リトルモア、2006)。屋久島で撮り下ろした森の写真『Materia』(求龍堂、2012)。ガンジス川の人々を撮った『M.Ganges』(赤々舎、916Press、2014)
2015年4月には数多くのポートレートや自然、スナップ、広告などを撮りつづけてきた自身の30有余年の活動を集大成した写真集『A Life with Camera』(羽鳥書店、2015)を発表。現在Gallery916にて『A Life with Camera』展を開催中(12月27まで)。
また作品は、Kemper Museum of Contemporary Art(Kansas City)、New Mexico Arts(Santa Fe)、Hermès International(Paris)、Stichting Art & Theatre(Amsterdam)、Bibliothèque nationale de France(Paris)などにそれぞれ収蔵されている。