写真展
水渡嘉昭写真展「Calle Esperanza ~待つ人々~」
(コニカミノルタプラザ)
Reported by 本誌:河野知佳(2015/4/1 10:00)
キューバの首都ハバナの旧市街。典型的な老朽化した住居の前に、毎日夕暮れになると人々が家から出てきては、何かを待つかのようにして路上で時を過ごします。その人々の姿は日本人の私にとっては当初、怠慢に映りました。
しかし、キューバの言語スペイン語で「Esperar」という言葉が「待つ」を意味し、同時に「希望する」という意味でもある事を知り、私の中で彼等の見方が変わりました。一見、何もせずにいる人々が、「何かを待っている」=「何かを期待している」=「何かを希望している」のではないか?私には彼等がそう映り始めました。時間に追われ、何かせねばと自らを追い立てている日本人が多い気がしますが、もしかすると希望する事を忘れているのではないか?ハバナのこの人々を目の前にし、私はそう感じながら記録しました。
(写真展情報より)
会場・スケジュールなど
- ・会場:コニカミノルタプラザ(ギャラリーB)
- ・住所:東京都新宿区新宿3-26-11新宿高野ビル4階(フルーツの高野4階)
- ・会期:2015年4月11日土曜日~2015年4月20日月曜日
- ・時間:10時30分~19時(最終日15時まで)
- ・休館:会期中無休
- ・入場:無料
作者プロフィール
1978年 大阪府生まれ
2004年 ニューヨーク市立大学ラガーディア校写真学科卒業
2006年~中南米14ヶ国へのプロジェクト撮影
2010年 MIO写真奨励賞 入選
現在ラテンアメリカの人々の生き様をテーマに撮影継続中