写真展

長野良市写真展「大河の源流 黄河・長江」

(オリンパスギャラリー)

©長野 良市

1985年、北京に留学していた友人を頼って最初の中国取材が始まった。中国は文革を経てようやく落ち着き、私は開放され変貌し始めた大陸の姿を見ていくことになる。

写真と出会ってから遠からず大陸に渡る日がやってくると薄々感じていた。それは 1980年前後、学生時代から通っていた天草の西海岸、東シナ海に面した人々が海岸に立つと「上海の鶏の鳴き声が聞こえる」と語り、大陸を感じるエピソードを聞いていた。その話を聞いたときから大陸は私のロマンになりドキュメントになった。「東アジアの中の九州」と決めたテーマの重要な対象となった。

それからの約30年の時間の経過と記録は私の歴史であり、メッセージにならなくてはならない。今回の写真展は、激変する中国の現実の中で、ちょっと"おいてきぼり"になりあまり変貌していない風物を中国の象徴的な二大大河の源流と上流域で捜し求めた。

その地域はチベット仏教文化圏にあり、必然的にチベット族の人々の生活を活写することになった。いやがうえでも、今の中国の厳しい現実を垣間見ることになる。その内容は 2009年 8月に河出書房新社から出版した「大河の源流 黄河・長江」にまとめた。 この結果は「東アジアの中の九州」を語る一枝に過ぎないが、今を生きる私にはとても重要な報告であり、写真展を畿内で行うことは意味深い。そしてその後の撮影行脚の記録は「東シナ海の風の道」に続いていく。

(写真展情報より)

  • ・会場:オリンパスギャラリー大阪
  • ・住所:大阪府大阪市西区阿波座1-6-1 MID西本町ビル1階
  • ・会期:2014年6月27日金曜日〜2014年7月3日木曜日
  • ・時間:10時〜18時(最終日15時まで)
  • ・休館:日曜日・祝日
  • ・入場:無料

(本誌:鈴木美香)