写真展告知
荒木経惟企画展:写狂老人A
2017年7月4日 17:00
荒木経惟は、1960年代から今日まで第一線で活躍を続け、日本を代表する写真家の一人として世界的に高い評価を得ています。本展は、今年77歳を迎え、一層活発な活動を続ける荒木が本展に向けて制作した最新作を中心に、荒木の制作の原点とも言える1960年代のスクラップブックなどもまじえながら、その多様な活動を総数1000点を超える壮大なスケールで紹介します。
「写狂老人A」のタイトルは、老境に入り一層精力的に制作を続けた絵師・葛飾北斎が70代半ばで「画狂老人卍」 と号したことになぞらえ、荒木自身を表しています。荒木の制作活動からは、北斎と同様の、生涯を通じてあ くなき探究を続け、道を究めようとする者に共通する人並みはずれたエネルギーが、時代やジャンルの違いを 超えて伝わってきます。2017年現在、既に500冊を超える写真集を上梓している荒木は、そのテーマや手法が 多岐にわたることでも知られますが、近年、自らの「死」に直面するような数々の体験を経て、「生」を見つめる眼差しは鋭さと深みを増し、長年の重要なテーマである「生と死」がより鮮明に表現されています。荒木経惟の「現在」をいきいきと伝え、その広大かつ多様な活動の核心に迫ります。
会場
東京オペラシティ アートギャラリー[3Fギャラリー1、2]
東京都新宿区西新宿3-20-2
開催期間
2017年7月8日(土)~9月3日(日)
開催時間
11時~19時(金曜日・土曜日は11時~20時/いずれも最終入場は閉館30分前まで)
休館日
毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8月6日
対談「写狂老人Aについて考える」
2017年8月12日(土)18時~19時
出演:倉石信乃(明治大学理工学研究科総合芸術系教授)×北澤ひろみ(本展ゲストキュレーター)