写真展告知

千田貴子写真展「草のゆりかご」

(ニコンサロン)

眩しいくらいの光の中で青々と生い茂る草原を見つめながらいつか寂寥の谷の中に佇んでいる自分を発見した。

慣れ親しんだ土地を離れ、日々は一転、身の回りは目まぐるしく変化していた。

いつの間にか引かれていた境界線が揺るがされ、異なる領域を行ったり来たりと横断する。目には見えないその向こうにある何か、それは時には敢然とした姿で立ち現れ、また消えていった。

気付くと取り囲むすべてのものに儚さと愛しい思いを抱き、私は喪った遠い記憶を立ち返らせることに夢中になっていた。(千田貴子)

カラー46点。

銀座ニコンサロン 2017年3月 - 写真展 - ニコンサロン

会場・スケジュールなど

  • ・会場:銀座ニコンサロン
  • ・住所:東京都中央区銀座7-10-1STRATA GINZA(ストラータ ギンザ)1・2階
  • ・会期:2017年3月15日(水)~3月28日(火)
  • ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

作者プロフィール

1972年東京都生まれ。

写真展(個展)に、2003年「Glass-Walled Hemisphere」(ウィリアム モリス 珈琲&ギャラリー)、「ガラスの半球 Glass-Walled Hemisphere」(銀座ニコンサロン)、「Hemisphere vitre」(Galerie Plus du Sud/アルル)、06年「スモールワールド」(こどじ/新宿)、「Anonymous City」(新宿ニコンサロン、大阪ニコンサロン)、07年「きのうと今日のあいだ」(こどじ/新宿)、「千田貴子作品展2000-2006」(横浜みなと町ギャラリー)、08年「きのうと今日のあいだⅡ」、09年「きのうと今日のあいだⅢ」(以上、こどじ/新宿)、「沙漠の雨」(銀座ニコンサロン)、「Glass-Walled Hemisphere」(Gallery M/ソウル)、10年「櫻」(こどじ/新宿)、「ガラスの半球 Glass-Walled Hemisphere」(Ban Photo Gallery/愛知)、11年「アメリカ・シンドローム」(こどじ/新宿)、12年「かけらの集積」(ウィリアム モリス 珈琲&ギャラリー)がある。

グループ展に、95年「FOTOGRAFIA IN UMBRIA」(イタリア)、96年「東京パンチ」(原宿PAP FACTORY)、01年「第12回ヤング・ジャパニーズ・フォトグラファーズ展」(奈良)、02年「東川自由フォーラム2002 アンデパンダン展」(北海道東川町)、07年「STRATO FOTOGRAFICO 写真の地層展vol.9」(世田谷美術館 区民ギャラリー)、08年「2007年度ヤングポートフォリオ展」(清里フォトアートミュージアム)、「「記憶の小箱」私と祖父を繋ぐもの〜千田貴子+小布施隆俊」(サロン・ド・ヴェール/長野県小諸)、08年グループ13+1展「シルクロードへ -14人の眼-」(ニコンサロンbis)、10年グループ11+1展「シルクロードへ2008 -12人の眼-」(シリウス/新宿)、「Xからのメッセージ」(サロン・ド・ヴェール/長野県小諸)、「GAW展 パートⅦ in西脇」(兵庫)、11年「GALLERY HINOKI ART FAIR XⅢ」(ギャラリー檜/銀座)、「さもあればあれ」(こどじ/新宿)がある。

雑誌では、03年「流行通信(4月号)」、06年「日本カメラ(6月号)」、09年「アサヒカメラ(10月号)」、10年「世界(7月号)」で作品が掲載。フランス国立図書館と清里フォトアートミュージアムに作品が収蔵されている。