写真展告知

総合開館20周年記念「夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 総集編」

(東京都写真美術館)

田本研造ヵ《箱館市中取締 裁判局頭取 土方歳三》明治2年(後年のプリント)ゼラチン・シルバープリント 函館市中央図書館(展示期間:4月25日〜5月7日 他期間はレプリカ展示)

本展では、平成18(2006)年度から隔年で開催してきた4つの地方編(「関東」「中部・近畿・中国」「四国・九州・沖縄」「北海道・東北」)の総まとめとして、現存する貴重なオリジナルの写真作品・資料を〈であい〉〈まなび〉〈ひろがり〉三部構成で展覧します。

出品作品および資料は、国指定重要文化財の写真作品をはじめ、当館収蔵作品および協力機関である日本大学藝術学部の収蔵作品のほか、日本全国の公開機関を持つ施設への収蔵調査によって選ばれた優品群です。イメージではなく「物」として存在するオリジナルとともに、台紙裏面のデザインを鑑賞できる立体的な展示や写真帖の全内容を投影展示するほか、写真に関わる版画、写真機材、書簡などを一堂に会して紹介します。

本展は、初期写真の文化を直截に感じられる稀有な機会であるとともに、幕末から明治の写真史を再考証する新たな起点となる試みです。10年にわたる展覧会シリーズの集大成となる展覧会です。

東京都写真美術館

会場・スケジュールなど

  • ・会場:東京都写真美術館
  • ・住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
  • ・会期:2017年3月7日(火)〜5月7日(日)
  • ・時間:10時〜18時(木・金は20時まで)
  • ・休館:月曜日(祝休日の場合は開館し、翌平日に休館、5月1日は開館)
  • ・料金:一般700円/学生600円/中高生・65歳以上 500円(団体割り、その他割引サービス有り)

一部作品の展示替スケジュール
・第一期:3月7日(火)〜3月20日(月・祝)
・第二期:3月22日(火)〜4月9日(日)
・第三期:4月11日(火)〜4月23日(日)
・第四期:4月25日(火)〜5月7日(日)

初期写真 国際シンポジウム「幕末」

幕末の開国と時を同じくして、日本にもたらされた写真。 歴史資料としても注目される幕末期に制作された写真について、さまざまな視点からの発表とそれぞれの発表に基づく討論を行い、初期写真の意義を再考する。(同時英語通訳付き)

<登壇者>
高橋則英(日本大学藝術学部教授)、クリスチャン・ポラック(明治大学政治経済学部客員教授)、セバスティアン・ドブソン(初期写真研究家)、ルーク・ガートラン(セント・アンドリューズ大学准教授)、范如菀(国立台南大学動画媒体設計研究所助理教授)、フィリップ・ダレス(チューリッヒ大学研究員)

<司会>
三井圭司(東京都写真美術館学芸員)

<開催概要>
日時:3月26日(日)15時〜18時
会場:東京都写真美術館1階ホール
定員:190名(整理券番号順/自由席)
入場:無料

写真開拓史講座 初期写真を巡る講演会

"写真"と"文献"資料から読み解く写真史
・日時:4月1日(土)15時〜17時
・登壇者:谷昭佳(東京大学史料編纂所史料保存技術室[写真]技術専門職員)

初期写真を見ることについて
・日時:4月8日(土)15時〜17時
・登壇者:三井圭司(東京都写真美術館学芸員)

初期写真をめぐる定着されたものたちの話
・日時:4月15日(土)15時〜17時
・登壇者:鳥海早喜(日本大学藝術学部専任講師)

<開催概要>
会場:東京都写真美術館1階スタジオ
定員:50名(自由席)
入場:無料

担当学芸員によるギャラリートーク

会期中の第1・3・5金曜日14時より、担当学芸員による展示解説が行われる。
3階展示室入口に集合。

ゴールデンウィーク特別ギャラリートーク

担当学芸員によるゴールデンウィーク特別ギャラリートーク。3階展示室入口にて受付。

5月3日(水・祝)14時〜
5月4日(木・祝)14時〜
5月6日(土)14時〜
5月7日(日)14時〜

English Gallery Talk

4月13日(木)16時〜
4月14日(金)18時〜

古典技法ワークショップ「鶏卵紙プリントワークショップ」

講師
エバレット・ブラウン(元epa通信社日本支局長/ブラウンズフィールド代表)
Aコース
4月22日(土)13時〜17時
Bコース
4月23日(日)13時〜17時

有料、事前申し込み制。詳細はワークショップページにて。