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ニコン、2016年度はカメラ・レンズとも台数減と予想

株式会社ニコンは5月14日、2016年3月期の業績見通しを発表した。デジタルカメラを含む映像事業は、前期比10%の減収、33%の減益を予想している。

レンズ交換式デジタルカメラの売上台数は、市場全体で前年度の1,357万台から1,240万台へと減少を見込む。そのうちニコンは上期205万台、下期220万台の計425万台。ちなみに前期は計461万台だった。

一方、交換レンズの台数予想は、市場全体が前期2,262万本に対して2,060万本と、こちらも縮小。そのうちニコンが上期295万本、下期315万本の計610万本との予測が出ている。

コンパクトデジタルカメラについては、市場全体が2,803万台から1,920万台へと引き続き減少。ニコンの出荷台数は上期290万台、下期310万台の計600万台。前期の769万台から600万台へと大幅に減少する。

市場縮小が見込まれるものの、新興市場の開拓、ブランドの強化、研究開発などへの経費投入は引き続き行なうという。結果、2016年3月期の映像事業は売上高5,250億円(10%減)、営業利益380億円(33%減)という見通しが出ている。

全事業あわせての2016年3月期の見通しは、売上高8,400億円(2.1%増)、営業利益460億円(25.3%増)、経常利益490億円(14.3%増)、純利益300億円(35.2%増)。メディカル事業の育成、マイクロスコープ・ソリューション事業と産業機器事業の拡大を図るとしている。

なお、ニコンの2015年3月期業績は、売上高8,229億1,500万円(4.1%減)、営業利益367億100万円(15.5%減)の減収減益。

そのうち映像事業は、市場縮小の影響を受けて販売台数が減少。売上高5,204億8,400万円(11.2%減)、営業利益457億5,100万円(19.3%減)。

カッコ内は前期比

(本誌:折本幸治)