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アストロアーツ、天体をより簡単に撮影できるソフト

赤道儀をパソコンで制御 ライブビューを見ながら撮影

アストロアーツは、天文撮影ソフト「ステラショット」を6月19日に発売する。価格は税別3万6,800円。Windows 7/8/8.1に対応する。

パソコンでデジタルカメラと赤道儀を制御し、撮影を行うためのソフト。撮影の多くを自動化できるため、天体写真の撮影がより簡単にできるという。

Stella Shotの画面
同社の天文シミュレーションソフト「ステラナビゲーター」と異なり、自動撮影に対応する
接続図

当初、対応するデジタルカメラは、キヤノンEOS(デジタル一眼レフカメラのみ)となる。2006年以前のEOSやEOS Mシリーズは対応の予定は無い。なお、新機種のEOS 8000DおよびEOS Kiss X8iは今後対応予定となっている。

ニコンの機種については今後有償で対応する予定だが、具体的な機種や対応時期、価格などは未定となっている。キヤノンとニコン以外のカメラの対応は未定。

望遠鏡はSky-Watcher、ケンコー・トキナー、セレストロン、タカハシ、ビクセン、ミード、ASCOMの一部モデルに対応する。

実際に接続したところ
カメラとはUSBで接続する
市販のGPSを接続すると場所や時刻が取得できる

パソコンでライブビューを見ながら撮影できる。画面に出る星図をクリックして天体の自動導入が可能なため、望遠鏡のファインダーやハンドコントローラーが必要ない。ピントのみ手動で合わせる。

撮影画像と星の位置にズレがある場合には、導入補正機能によって修正できる。従来のように撮影と微動を繰り返して構図を調節する必要が無い。

ラブジョイ彗星の撮影例

さらに、複数の星を入れたい場合など構図の微調整もソフトからコントロールできる。天体写真では複数枚を合成するコンポジット撮影もよく行われるため、枚数を指定して自動撮影できるようになっている。

天体導入、導入補正、撮影などのジョブを自動化するスケジュール機能も搭載する。複数の天体を登録して、順次自動撮影していくことも可能。

また、広い視野を分割して撮影するモザイク撮影も、最初に設定したとおりに自動で撮影することができる。

モザイク撮影では分割数も変更可能

撮影画像はパソコンに転送され、カメラの記録メディアには保存されない。JPEGやRAWなどの記録画質設定は、カメラ同様にすべてが利用できる。

RAWはM-RAWやS-RAWでも撮影できる

その他、現在時刻で撮れるお薦めの星をリストアップする機能なども備えた。

お薦め天体の表示例

(本誌:武石修)