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スマホ連携レンズ交換カメラ「OLYMPUS AIR A01」

マイクロフォーサーズ用レンズを装着可能

OLYMPUS AIR A01+M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

オリンパスイメージングは、「OLYMPUS AIR A01」を2015年春に発売する。スマートフォンアプリからの操作を前提としたレンズ交換式デジタルカメラ。

販売はオンラインショップ限定。価格はボディのみが税別3万3,000円、14-42mm EZレンズキットが税別4万9,800円。いずれもボディカラーはホワイトとブラックから選べる。

フォトキナ2014で参考展示のあった「オープンプラットフォームカメラ」(OPC)の名を冠する製品。コンセプトを「一眼画質をアプリで楽しむカメラ」とし、スマートフォンの市場拡大をチャンスと捉えて開発したというカメラユニット。撮影用途に合わせて8種類のアプリを用意する。マウントはマイクロフォーサーズ。

ブラック

オープンプラットフォームカメラは、フォトキナ2014の参考展示において「新しいカメラの使い方を研究するための素材・お題」として紹介していた。レンズマウントと撮像まわりの要素しか持たない外観から、オリンパスが銀塩OM以前に試作したユニット式の一眼レフカメラや、ソニーのレンズスタイルカメラQXシリーズを連想させ、カメラ愛好家やガジェット好きからも注目を集めていた。

一般販売されるA01においても、オリンパスおよびオリンパスイメージングが取り組む「OPC Hack & Make Project」の研究活動が行なえるよう、SDKや3DデータをWebサイトで公開する。アプリやアクセサリー開発を趣味とする多くのユーザーが集まることで、オープンプラットフォームの理念をベースに、オリンパスだけでは考えにくかったアプリやアクセサリーが実現することに期待しているという。

当初用意される8種類のアプリの内訳は次の通り。

  • ワンショットで6パターンの画像を記録する「OA.Genius」
  • オリンパスのアートフィルターを使える「OA.ArtFilter」
  • リング状のUIやトーンカーブ操作で色調を変化させる「OA.ColorCreator」
  • 複数カットを1枚に組み合わせる「OA.PhotoStory」
  • カメラらしい露出設定操作やリモート撮影が行える「OA.ModeDial」
  • ショートムービーを繋いで1本に仕上げる「OA.Clips」
  • microSDカード内の撮影データを閲覧・編集する「OA.Viewer」
  • OLYMPUS AIRとスマートフォンを接続する「OA.Central」

OA.Centralは、カメラとスマホの接続設定など、OLYMPUS AIRを使う上での基本となるアプリ。A01を手が届かない場所に設置するような場合には、Bluetoothで電源をオンにし、Wi-Fi接続で操作できるという。

外観は、参考出品された箱形のプロトタイプから変わり、円筒形でツヤのある仕上げになった。側面の横長で窪みのあるボタンがシャッターボタン。反対側の面に三脚穴を持つ。

マイクロフォーサーズマウントを採用
横長のシャッターボタンを使い、本体のみでの撮影も可能。その下に電源ボタン
底面に三脚穴
背面。無線のスイッチとmicroUSBポート

レンズマウントの反対側には、カメラをスマホなど別の物体に固定するためのバヨネットも設けている。側面に2つ並んだスライド式のボタンは、それぞれのバヨネットを解除する着脱ボタン。

2つのスライドボタンがバヨネット脱着ボタン
左右にストラップ取り付け機構を備える

撮像素子は有効1,605万画素のLive MOSセンサー。画像処理エンジンはTruePic VIIを採用。OM-DやPENの最新モデルと同等としている。A01では、タッチフォーカスやタッチシャッターを利用可能。フルHD動画記録にも対応する。

センサーシフト式の手ブレ補正機構およびメカシャッターは非搭載。最高シャッター速度は1/16,000秒、連写速度は最高10コマ/秒。2軸の電子水準器を備える。

バッテリーは内蔵式。microUSB端子から充電する。撮影可能枚数は約320枚。

外形寸法は約56.9×57.1×43.6mm。重量は約146g(メモリーカードなし、バッテリー内蔵)。

各種マイクロフォーサーズレンズを装着して使える

(本誌:鈴木誠)