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キヤノン、「EOS-1D X」の機能拡張ファームウェアを公開

横位置と縦位置のAFフレームを独立して設定可能に

 キヤノンは1月9日、デジタル一眼レフカメラ「EOS-1D X」の最新ファームウェアを公開した。バージョン番号は2.0.3。

 キヤノンが2013年10月23日に、2014年1月の公開を予告していたファームウェア。変更点は下記の通り(Webサイトから引用)。

  • AIサーボAFにおいて、撮影前の測距中における「低輝度AF性能」の向上を図ります。これにより、低輝度下における1枚目のAF追従性能が向上します。
  • [サーボ AF連続撮影中のレリーズ]パラメーターを拡大します。
  • AFカスタム設定ガイド機能の[速度変化に対する追従性]パラメーターを拡大します。
  • マニュアル露出かつオートISO時に露出補正を行えるようにします。
  • 露出制御のISO オート低速限界を拡大します。
  • 絞り数値変化時の露出維持機能を追加します。
  • AF操作性の、縦位置/横位置のAFフレーム設定項目を拡充します。
  • AF操作性の、61点自動選択AF時のAIサーボAF開始測距点のオプションを追加します。
  • 操作ボタンカスタマイズで、測光・AF開始のオプションを追加します。
  • 操作ボタンカスタマイズで、ワンショット AF/AIサーボAF切り替えを行えるようにします。
  • [メイン電子ダイヤルでの画像送り]と[スライドショー]にプロテクト画像のみを再生する機能を追加します。
  • ドライブモードが1枚撮影でストロボ撮影(E-TTL)した際にシャッターレリーズタイミングによってはホワイトバランスがずれることがある現象を修正しました。

 このうち、「縦位置/横位置のAFフレーム設定項目」には[別々に設定:フレーム]が加わった。これにより、縦位置撮影時と横位置撮影時のAFフレームを独立して設定できるようになった。測距エリア選択モード(スポット1点/1点/領域拡大AF)も連動して切り替わるため、設定をし直さずに撮影を継続できる。

 EOS-1D Xは、35mmフルサイズ相当の有効約1,810万画素CMOSセンサー、約12コマ/秒の連写機能、最高ISO51200での撮影機能などを備えるプロ用一眼レフカメラ。発売は2012年6月。実勢価格は59万3,800円前後。

(本誌:武石修)