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「FUJIFILM X-Pro1」最新ファームウェアの公開が12月19日に延期

 富士フイルムは5日、「FUJIFILM X-Pro1」の最新ファームウェア(Ver. 3.10)の公開を12月19日14時に延期すると発表した。OVFブライトフレームの精度向上や、後発機種で採用された新機能などを盛り込んだファームウェアで、発表当初は12月5日の公開を予告していた。

 11月28日の公開予告時に発表した更新内容は次の通り(引用)。

Ver.3.10の更新内容(11月28日発表)

  • 1.光学ファインダー内のブライトフレーム精度を向上
    光学ファインダーの中で撮影範囲を表示するブライトフレームのカバー率を向上し、より実画像に近い撮影画角を確認できるようになりました。また、AFロック時にもパララックスが補正されたブライトフレームの位置を維持することで、レリーズを離しても、撮影範囲を確認できます。
  • 2.マニュアル露出で撮影時の露出を反映した画像、ヒストグラムを表示
    マニュアル露出時に、設定したシャッタースピード、絞り値での露出を反映した画像やヒストグラムをスルー画に表示します。また、フラッシュ使用時など、スルー画と撮影後の見え方が異なる場合には、設定をOFFにすることも可能です。
  • 3.AEロック中に絞りとシャッタースピードが変更可能
    AEロックボタンで、露出(EV値)を維持したまま、絞りまたはシャッタースピードを変更できます。撮影の直前まで、撮影者の意図を反映できるようにしました。
  • 4.ISO AUTO時に上限ISO感度や低速シャッター限界などが設定可能
    感度設定で、「AUTO」選択時に、基準ISO感度や上限ISO感度、低速シャッター限界まで設定いただけるようになりました。低速シャッター限界は1/500秒まで拡張しています。
  • 5.画像ファイル名の編集機能を追加
    撮影時に自動に付与される画像ファイル名(DSCF)を、カメラ上でお好みのアルファベットに書き換えられるようになります。(*1)。画像の表示順序、グループ分けなど撮影後の整理時に便利です。
    *1 画像の色空間で「sRGB」選択時は4文字、「AdobeRGB」選択時は3文字を書き換えられます。
  • 6. 連写後の画像再生を、通常撮影と同じ表示に変更
    連写した後の再生画面では、先頭コマが全画面表示、それ以降のコマが画面の右下に小さく表示され、ファイル番号は「S+7桁の数字」となっていました。新ファームウエアでは、連写画像も全画面表示されます。ファイル番号も通常画像と同じアルファベットで画像ファイル番号が付与され、撮影後の画像管理が一元化されます。
  • 7. カメラ内RAW現像の操作性を向上
    数多く撮影されたRAF 画像を、連続してカメラ内現像したい場合に、現像後の戻り先をRAF画像にすることで、次の現像対象の画像選択がよりスムースに行えます。

 FUJIFILM X-Pro1は、富士フイルムXマウントのフラッグシップ機。撮像素子はAPS-Cサイズの有効1,630万画素X-Trans CMOSセンサー。撮影情報をオーバーレイ表示できる光学ビューファインダーと144万ドットの電子ビューファインダーを切り替えられるハイブリッドマルチビューファインダーが特徴。発売は2012年2月。ボディ単体の実勢価格は11万8,000円前後。

(本誌:鈴木誠)