ニュース

ニコン、小型軽量フルサイズ一眼レフ「D610」

D600を改良。静音連写機能など追加

 ニコンは、デジタル一眼レフカメラ「D610」を10月19日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格はボディ単体が20万円前後、24-85mmレンズキットが25万円前後、28-300mmレンズキットが29万円前後。

 35mmフルサイズ相当のニコンFXフォーマットを採用するデジタル一眼レフカメラ。「連写性能への不満からD600の購入を躊躇していたユーザーの声を反映した」としており、コマ速アップや静音連写モードの追加がなされている。

 連写速度は、アルゴリズムの改良などによりD600(2012年9月発売)の5.5コマ/秒から6コマ/秒に向上。D600の静音撮影と同レベルというシャッター音で3コマ/秒の連写が可能な静音連写モード(ダイヤル上のQcポジション)も追加した。静音連写は新しいシーケンスの開発により実現したという。

 また、撮影頻度が高いというシーンでのオートホワイトバランス精度を向上。青空における黄色かぶり低減、顔における顔認識での自然な肌色再現、人工光下における色被り低減などに変更を加えたとしている。

 そのほかの主な仕様はD600と共通。撮像素子は35mmフルサイズ相当(ニコンFXフォーマット)の有効2,426万画素CMOSセンサー。通常感度はISO100〜6400。ISO25600相当までの増感も可能。

 対応記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード(UHS-I対応)。ダブルスロットで順次記録・同時記録・RAW+JPEG分割記録およびカード間コピーが可能。

 ファインダーは視野率約100%、倍率は約0.7倍、アイポイントは21mm。シャッター速度は最高1/4,000秒。1/200秒までストロボ同調する(1/200〜1/250秒はGN減少としている)。動画記録は1,920×1,080ピクセル/30p(H.264)などに対応。

 外形寸法は約141×113×82mm。重量は約760g(本体のみ)、約850g(バッテリー、記録メディア含む)でD600と同じ。バッテリーもD600と同じ「EN-EL15」を採用する。撮影可能枚数は約900コマ。

 発売済みのD600は、ニコンが2012年9月に発売したデジタル一眼レフカメラ。35mmフルサイズ相当の撮像素子を採用しながら、FXフォーマットモデルで最小最軽量というコンパクトなボディにまとめた点が特徴。上位機「D800」と同等という防塵・防滴性能も備える。

 なお同社は、D600に関して2013年2月に「撮影した画像に複数の黒い粒状の像が写りこむ現象について、一部のお客様からご指摘をいただいております」として、カメラ内部のクリーニング方法やサービス機関での点検について案内している。D610において、同現象に関係する発表はない。

【13時30分】製品画像を追加しました。

(本誌:鈴木誠)