ニュース

キヤノン、「PIXUS PRO-1」の機能拡張ファームウェア

ディスプレイ表示に近い印象でプリント可能に

 キヤノンは5日、A3ノビ対応インクジェットプリンター「PIXUS PRO-1」の機能拡張ファームウェアを公開した。新たに「PROモード」や「キャンバス紙モード」などが利用可能になるほか、余白の長さをこれまでより狭められる。

 「PROモード」は、プリンターとディスプレイで異なる色再現領域のズレ解消を図る機能。人間の視覚特性を考慮してガマットマッピングを行なうという。sRGB色空間においてPROモードを選ぶことで、ディスプレイに表示されているデータの特性を正しく反映し、ディスプレイ表示に近い印象で印刷できるという。

 「印字領域の改善」は、従来35mm必要だった余白を30mmに縮めることができるもの。給紙精度を向上させることで実現したという。

 また「キャンバス紙モード」により、ドライバーメニュー上でキャンバス紙が選べるようになった。

 そのほか、インク残量を検知する機能を改善した。インクタンク交換を勧めるメッセージが表示される前にインクがなくなる可能性を低減できるとしている。

 アップグレードには、本体のファームウェアアップデートとドライバソフトの更新が必要。その後、対応するアプリケーションをダウンロードすると利用可能になる。

 PIXUS PRO-1は、プロやハイアマチュア向けのインクジェットプリンター。12色インクによる広い色域と顔料による色安定性を有するという。発売は2012年6月。実勢価格は11万8,000円。

(本誌:武石修)